2016年05月13日

左右盲の悩み

「右手を挙げてください」と言われると、一瞬、戸惑います。
右?ってどっちだっけ?と思ってしまいます。
そういう場合、相手の方が「お箸を持つ方の手」と教えてくれますが、そういう教え方はあまり理解を助けてくれません。
お箸を持つ方が右手というのはわかりますが、ある設定(例えば触察のセミナーなどで即座に右左を伝えられたり伝えたりという時など)には戸惑います。
自分では「右側」のつもりでいても、実際にはそれが左側だったりということがよくあります。

理屈でわかっていても、感覚的に左右がわからなくなります。
空間把握能力が低いのかなと思って調べてみたら、こうした症状を左右盲(left and right confusion)と呼ぶようです。

はてなキーワードには
「右と左の区別が咄嗟にはつかないこと、またはそのような人の、自称。
色盲などといった既存の言葉から造られたただの俗語であり、このような病名や学術用語が実際にあるわけではない。
左右の存在をそもそも全く判断できない病気のことを指すわけではなく、おおむね、そういった人を揶揄する意図もないので注意されたい」
と書かれていました。http://d.hatena.ne.jp/keyword/%ba%b8%b1%a6%cc%d5

またあるブログには、左右盲について日本の論文は少ないけれど、外国では左右盲に関する論文は多く発表されていることも知りました。
参考ブログ http://www.kukkanen.tokyo/entry/2015/04/13/160702

右半球と左半球をつないでいる脳梁での情報交換が上手くできていないという神経生理学的な説もありました。

左右を間違うことで「この人はわかっていないのでは?」と思われてしまうのではないかという心配があり、セミナーではそう見えないかもしれませんが、結構緊張しています。
これも個性だと笑ってくださるみなさん、ありがとうございます。
今週末も触察セミナーがあります。左右盲ってこんな感じなのかーと知りたいみなさま、ぜひご参加ください。午前の部では尺側手根伸筋、円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋、午後の部では短掌筋、浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋を触察実習する予定です。

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オープンパス パルペーションインテンシブセミナー次回は<5月15日(日曜日)です>
時間枠:午前の部10:00−13:00/午後の部14:00−17:00 各3時間
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
毎回のカリキュラムはこちらをご覧ください。http://baucafe.sblo.jp/article/172739339.html
オープンパストレーニング公式サイト http://openpathmethod.com
斎藤瑞穂の個人セッションのサイトhttp://www.rolfingopenpath.com/
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2016年01月26日

"GEMEINSHAFTS"である共同体意識

ブログのテンプレートを変更したら、それまでは向かって右側に表示されていたgoogle calenderがコラムの下に移動してしまいました。
今週金曜日(1/29)は第五金曜日ですが、第一金曜日の振替として、通常通り18:00−21:00 恵比寿アトレ9Fにてカルチャー講座「気軽にできるボディワーク」を行います。
筋膜リリース法を覚えたいという皆様、見学も体験も可能ですので、よみうりカルチャー恵比寿にぜひお問い合わせのうえご参加ください。

さて、書きたいという熱い気持ちがあるうちに文章を書かないとダメですね。
書きたい情熱が文章を書かせるということがよく分かります。

あることを学ぶときには、その文化(生活様式や、生活様式から切り取られた言語、土地に育まれた身体感、宗教や善悪への意識)をも理解して、そのうえでやっと見えてくることがありますね。

ずっと書きたいと思っていたアドラー心理学の「共同体感覚」について、アドラーギルド主催の講義を受けたときに、とても衝撃を受けました。

共同体感覚・・・「みんなの幸せの為に自分は何ができるか?を考えること」であり、sympathy(同情、感情移入)を経てcompassion(仏教でいう「あはれ」、相手の目で見、耳で聞く、自我から離れて相手の感覚をとらえること)へと変容する。

共同体という字面を読むと、横のつながりを感じさせます。
目的を同じくする個人の集まりが共同体かと思っていたのですが、アドラーの母国語であったドイツ語でこの言葉を読み説くと、言葉の本来の意味が見えてきます。
アドラーが使った言葉は"GEMEINSHAFTS" 血縁による/連帯感を持つ。
それに対して同じ共同体を表す"GESELLSHAFTS"があり、これは「協定により」という意味を持ちます。

アドラーは利害関係にあるつながりに共同体感覚を見出さず、血縁や連帯感によるつながりこそを「共同体感覚」と表していたのです。

それを知って以降、自分が人間関係を結ぶときには「この人はゲマインシャフツを感じられる人物だろうか?」を考えるようになりました。
「私は」が強すぎ権利ばかり押し付けるゲゼルシャフツタイプではないか?「皆のために」すべきことをし、すべきでないことを切り捨てる勇気はあるか?

血縁を感じられない方にはそれなりの理由があります。
どのグループにいても所属感を得られず、陰性感情を利用したり、不適切な行動で気を引いてみたり、競合的であったりとわかりやすい行動が見えます。
そうした場合は仲間意識が作れるよう努力をしますが、その努力が長期にわたる大変な作業である場合や効果が見られないときは、そこに労力を使うことは一切諦めます。
そして、いけないことだとわかりつつ、相手が自分にするように相手に接します。

アドラーは、問題は関係性の中で生まれると考えました。
問題は相手ではなく自分にあることの自覚を持ち、場の雰囲気を良くすることにより競合的な雰囲気を変えることができるはずですが、まだまだ私の修行が足りないようです。

"SEIN"(存在/したい、したくない)より"SOLLEN"(当為/すべきか、すべきではないか)で自分を律することができれば、もう少し他人に優しくなれるのですけれど。
特に満員電車の中で自分のスペースを確保したくて、周りが見えなくなる自分に気付くとそう思います。

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第11回オープンパス パルペーションインテンシブセミナー
開催日時:日曜日 10:00−17:00/2016年2−6月(全15回)
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
詳しくはこちら↓をご覧ください。
http://baucafe.sblo.jp/article/167029159.html
http://openpathmethod.com/(トレーニング公式サイト)
ご興味をお持ちいただけましたら、こちらのフォームから資料請求をお願いいたします。
http://openpathmethod.com/contact/contact.php
(1)郵便番号 (2)ご住所 (3)ご職業を明記のうえでお申込みをおねがいいたします。

「一から始める触察解剖学」は単発参加も可能です。
1月27日
2月―10日
全8回、水曜日18:00−21:00です。
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
日時、金額の詳細はこちらでご確認ください。 
http://rolflingopenpath.sblo.jp/article/164099027.html
お申込みはこちらからお願いいたします。
http://openpathmethod.com/contact/contact.php
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2015年12月22日

アドラー心理学と科学、二重心理学について

巷にあふれるアドラー心理学の入門書はとても読みやすく「ふんふん」と納得ずくで読める内容ですが、アドラー心理学は本来ハウツーのテクニックではなく、本格的に技術として利用したいと思う場合には思想を学ばなくては何の役にも立たないことがよく分かります。
そう説明すると、アドラー心理学とは頭で考える学問かと勘違いする方が必ずいらっしゃるのですが、そうではなく理論を理解せず実践はできないということが言いたいのです。

何を行うのにも手順は必要です。
見て習え、見て盗めの技術的な手順もありますし、仮説を立てて取り組む科学実験のようなものもあります(ここを理解できない見て習え系の方に学問的な話をするとすぐにアタマデッカチとか言いたがりますね)。
心理学は科学です。
事象=event=出来事を観察し、観察から理論ができました。
中世では観察の部分がなく、代わりに本や聖書を読みました(目の前の事象の観察ができず、youtubeばかり見ていると中世的な学習法となります)。
ルネサンス時代に天文学が発達したことにより、聖書から科学へと、つまりは神から人間による観察に比重が移りました。

これに恐れを抱いた教会が科学者を処刑するなどという暴挙に出ましたが、「二重心理論」がもたらされたことにより、この神VS科学対決に終止符が打たれます。
科学−できるか できないか
思想−すべきか すべきではないか※  ※科学はここを保留します。
道徳的真理−教会の管轄
事実的真理−大学(教育機関)が管轄
これが二重心理論です。

ところが科学は「できる、できない」の世界でありグレーゾンは存在しません。0か1かの世界で、そこに個人の考えが入り込む余地はありません。
科学には倫理が存在しない、というのはこういうことです。
その科学をどう使うか、その使い道により科学は善にもなり、悪にもなり得ます。
化学薬剤は使い方によって人を助けもしますが、人を殺めもします。

さて、科学の成り立ちとアドラー心理学を図式的に見てみたいと思います。

事象→ → → 観察
↓           ↓
↓          仮説(この部分にアドラーの心理学を当てはめる)⇒理論  
↓           ↓
事象← ← ← 予測    

心は観察できませんので、心を扱う代わりにアドラーはエピソード(患者さんの語る内容)を観察対象としました。一度限り起こった出来事をエピソードと呼びますが、現在ではストーリーまたはnarrativeと呼ぶことが多いようです。 

予測と制御が科学の目的ですが、アドラー心理学に当てはめると不適切な行動を予測/制御することが目的となります。

大切なことをひとつ書き忘れていましたが、科学とは真理ではありません。科学≠真理。
生命体を扱っているのに心理的なことを脇において治療結果を出したいとか、人間は機械のようにはできていないのです(わかっていても、という方も多いのですが)。

ここまでは序章の中の序章で、一歩を踏み出したか踏み出さないかの段階です。
まだまだ学ぶことばかりです。
講座では質問を受け付けてくださるのですが「的外れな質問だろうなあ」と思いながらも的はずれな質問をし(無記名だからこそ質問ができます)呆れられている日々ですがこれもまた楽しかったりします。

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第11期オープンパス パルペーションインテンシブセミナー
開催日時:日曜日 10:00−17:00/2016年2−6月(全15回)
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
詳しくはこちら↓をご覧ください。
http://baucafe.sblo.jp/article/167029159.html
http://openpathmethod.com/(トレーニング公式サイト)
ご興味をお持ちいただけましたら、こちらのフォームから資料請求をお願いいたします。
http://openpath.sakura.ne.jp/form

「一から始める触察解剖学」は単発参加も可能です。
12月―23日
1月―13日、27日
2月―10日
全8回、水曜日18:00−21:00です。
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
日時、金額の詳細はこちらでご確認ください。 
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