2018年05月25日

まさか長母指屈筋だったとは。

こういう手つきで殴ることをしたら、手首を痛めました。

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正確には、グーで殴った後で親指付け根当たりに激痛が走り、そのあと親指付け根の痛みはそのまま居座り、さらに手首に違和感が残りました。
手首の痛みはある日急に悪化し、激痛で動かせないくらいにひどくなりました。

その結果、整形外科をはしごしました。
ドケルバン症候群と診断を受けましたが、微妙に違う気がしながら、ステロイド注射を受けたりシップをしたりつつ、手首を動かさないようギプスも併用して日常生活を送っていました。

前回(今週の日曜日)に開催された、第11回の「パルペーションインテンシブセミナー」である筋を触察していて「あ!これだ!これが手首の痛みの原因だ!!!」と、発見してしまいました。
それは、円回内筋と長母指屈筋です。

痛くなったのは手首周辺でしたが、手首の痛みが軽減すると、肘から前腕にかけての痛みが出現しました。
円回内筋の触察をしていると、痛い部位と一致するのです。特に上腕骨滑車部分では、痛た気持ち良いような感覚がありました。
もっと驚いたのは、長母指屈筋の触察でした。
もともと持っていただろう弾力がほとんど感じられないくらいに拘縮が起きており、母指球あたりからその緊張が触れられ、コンパートメントも曖昧にしか追えないような具合でした。
母指から屈筋支帯へ長母指屈筋を触察していくと、ちょうど手首の、痛みが取れなかった場所を通ります。

正中神経が関係しているんじゃないか?とメイン講師の小川氏から助言があったので、調べてみました。
すると、大阪の整形外科のこんな素晴らしいサイトに行き当たりました。
http://kotoseikeigeka.life.coocan.jp/14zenkotukanshinkeimahi.html

正中神経は枝分かれし、前骨間神経となるようなのです。
骨間膜のリリースはいつも気持ちよかったし、手首の痛みは靭帯よりも神経の痛みのようだと感じていました。上腕骨滑車上で正中神経をリリースしたところ、急に前腕に柔らかさが戻りました。つまり、すべてに合点がいくのです。

いやー、この整形外科の医師、凄いですね!
こういう信頼できる病院が近所にあればいいのに。
今回の経験を生かして、拳を固める動作が多いクライアントさんのお役にたてるように、神経についてももっと勉強する必要を感じました。
転んでもタダではお絹、じゃない起きぬ、で頑張ります(座布団一枚、取って!)

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posted by MSaito at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ケーススタディ

2014年11月12日

瘢痕のケア/オープンパスメソッド(R)の可能性

クライアントさんおよびクライアントさんの保護者の方から承諾を得て。

中学生になりテニス部に入った娘さんの相談を受けました。
利き手の右手でラケットを振るとき、ひっかかりがあることに気づいたそうです。
最初は「伸びないなあ」「左手みたいに動かせないなあ」と漠然と思っていたそうです。
それを、クライアントさんであるお母様にお話ししたそうです。

お母様としては、それを聞いて胸が痛くなったそうです。
というのも、娘さんは右脇から肩甲骨にかけて手術の痕があり、それをご自分のせいのように感じていたからなのだそうです。

皮膚を縫う手術では、浅筋膜と深筋膜とを一緒に縫い合わせるため、本来ならくっつかずに滑りあうはずの浅筋膜と深筋膜が固定されてしまうので、血行不良やリンパ液の滞りをおこすのみならず、筋繊維の特徴であるはずの「伸び」もなくなってしまいます。

娘さんにセッションにおいでいただくと、思った通りでした。
縫合した傷は固く閉じていて、その周りの筋膜も巻き込んで動きに制限をおこしていました。
そのため、傷と関連している筋肉も動きが悪くなり、直接関連しない筋肉にも影響を及ぼし、右腕が伸びないのみならず肩こり、首こり、バランスの不均衡をおこしていました。
またお若い方だから柔軟性があったのですが、これが30代くらいになると慢性的な不快感に変わります。

筋膜の癒着や硬縮を取り除き、強い張りを追跡しながら右半身は後頭部からふくらはぎまで、左半身は腰、背中と足の裏の筋膜を整えたところ「なんか楽〜!」になってくださいました。
「お世辞じゃなくて?」と聞いてみると「本当です」と真顔で答えてくださったので、本当のようです。
良かったです!!
瘢痕のケアとしては、あと2回くらいは様子を見ていただければと思いますので、お時間のあるときで結構ですので頑張っておいで下さい。

瘢痕関連の筋膜ケアについては、今回のケース以外にも前例がありますのでクライアントさんの許可を得て随時アップしていきたいと思います。
Fさま、Kちゃん、おいでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てたとしたら幸いです。

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posted by MSaito at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ケーススタディ
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