2014年10月30日

大腿部の触察(補講における触察のコツの伝授)

昨日は第九期パルペーショントレーニングの補講を行いました。

補講を請け負う際には、対象筋の触察を終了させること「以上」のゴールを設定して臨みます。
今回は、対象筋の触察を行うことに加えて、触察と解剖学、触察と解剖用語、触察と体性感覚を連動させることを目的として補講をスタートさせました。

メイン講師の小川が再三お伝えしているように、ポジショニングはとても大切です。
ポジショニングの如何によって触察の正確さが決まるといっても過言ではありません。
焦らずポジショニングがうまくできているかを確認する時間を持ち(わずか3秒)、広い視野を獲得したのちに触察を行うのがコツです。
今回の補講ではそれを痛感していただけたと思います。

触察は、心構えです。
目的に向かって自分を形作り、些末なことより先に目を向け、感覚を信じて素早く動く。
これが大切です。

この心構えをゆるぎなくさせてくれるのが、先に挙げた「触察と解剖学、触察と解剖用語、触察と体性感覚」の理解と実感です。

さて、対象筋は四筋で、半腱様筋、半膜様筋、外側広筋、内側広筋でした。
半腱様筋と半膜様筋は筋の走行が違うため、ワーカー側の動きの指示を変える必要があります。
触察は「起始と停止」の理解のみならず、筋の走行とそれを利用したムーブメントと、理解を深める必要があります。

やみくもにムーブメントを覚えても何の役にも立ちません。

hokou1.JPG

外側広筋、内側広筋の触察は、筋を辿る手の向きと姿勢の保持にあります。
それさえ確実にすれば触察は難しくありません。

hokou2.jpg


ご質問いただいたエア・パルペーションですが、私個人の理解としては起始から停止まで筋の走行を間違いなく辿るというよりは、腱の感覚や筋腹の押し返し、コンパートメントの感じや骨の触感などを連想することによってシュミレーションができることが最大の利点なのではと考えています。

細かいコツをたくさんお伝えしましたので、消化すべく頑張ってください。
Oさん、パウンドケーキの差し入れをありがとうございました!!!うれしかったです!

2014年10月16日

ソマティクス(ワームアップ)

カルチャー講座は「誰でも気軽に参加できる」講座であることが第一条件です。
講座参加者の中にはすでにボディワーカーとして活躍していらっしゃる方も少なくありません。
そうした方たちには、簡易でなおかつご自分の専門との違いを実感していただける内容を、実はその場で即興で創作してお伝えしています。

前もってやることを決めていないのはおかしいとか、高座(寄席)みたいだと批評をいただきますが、演習(ソマティックプラクティス)を作り上げるのはそう難しいことではないのです。
技術を支える思想や理論が身についていれば、その応用であるソマティクスプラクティスの方が、体験者を無視して頭の中で構成する内容よりもキャッチーだったりします。

…またしても前置きが長くなりましたが、先日講座の最中に「ソマティクス≒ムーブメントの最中には気持ちよさを追求するべき説とその反対を提唱する説がありますが、どちらを信じたらいいのでしょうか?」というご質問を頂戴しました。

運動学習的な側面から見ると、快感を基準にする動き(気持ちよさを良しとする動き)から「学習」を引き出すのは困難です。
ボディワークが求める感覚は「気付いていること」で、身体の変化に伴い素早く変化をキャッチする感覚です。
継続する感覚(awareness)より、常に気づいていること(be aware)が自己観察に必要なスキルです。

運動(動作)を変化させるためには
(1)クライントの自覚を促す
(2)苦手な動作に対する静止および動作での分析を行う
(3)主訴と姿勢分析の結果のつながりは?
(4)どのテクニックを利用するのか?
の最低4項目をセッション構成を立てる目安とします。

学習を確実にするためには、運動の細部より「動こうとする意識」が最重要です。
なかなかブログの更新ができませんが、ソマティクストレーニングの内容が知りたいというご要望を頂戴しましたので、トレーニングの内容が反映されるような内容をなるべく継続的にアップしていきたいと思います。

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