メルマガのタイトルは【ボディワーク&触察メール講座】で、ボディワークに関連する事柄や、触察のコツなどを中心に、クライアントさんが読んでも面白く、ボディワークに興味がある方にとって有益なメルマガにしようと奮闘しています。
今回のブログはメルマガの紹介の意図で、これまで発行してきたメルマガのコンテンツを紹介したいと思います。
お題は、勘違いされがちな「ボディワーク勘違いあるある」について。
以下、2023年2月15日発行のメルマガをご紹介いたします。
【ボディワークは自分に向いている?】
ボディワークセッションを受けたいのだけれど、自分の問題をどう伝えたらいいのか分からないという相談をいただきました。
自分の問題がボディワークセッションで改善するのか知りたいというメールもいただきます。
そもそも、ボディワークとは整体なのかマッサージなのかが良く分からないというご質問もいただきます。
今回のメルマガでは、そうした疑問について、すこし専門的になりますが、考えてみたいと思います(メルマガの文章そのものですが、あえてここは変えずにブログにしました)
ボディワークを名乗る他業種もあるので、混乱がないよう、オープンパスメソッドに関してお話したいと思います。
オープンパスメソッドは解剖学をベースにし、筋膜と脳神経系に働きかけを行う、日本初・日本発のボディワーカー養成機関として23年間の実績があります。
【からだにある〇〇系】
さて、まずは生理学についてお話します。
わたしたちのからだは数多くの「器官」が集まってできています。
からだを構成する器官は 「骨格系」、「筋系」、「リンパ系」、「神経系」、「内分泌系」、「外皮系」、「呼吸器系」、「消化器系」、「泌尿器系」、「免疫・リンパ系」、「生殖器系」に分けられます。
このうちでボディワークが扱うのは「筋系」と「神経系」です。
中でも「筋膜」は最重要点で、オープンパスは筋膜に着目したセッションをしています。
【柔道整復、カイロプラクティック、リンパマッサージ、エステティックとの違い】
それでは他のテクニックとどう違うのかをお伝えしたいと思います。
ボディワークが取り扱うのは「筋系」「神経系」です。
一部「骨格系」を扱いますが、骨そのものを施術するのではなく、関節と関節をつなぐ「関節包」という部分に働きかけ、間接的に骨格系の施術をしています。
そうした意味でも、骨を専門とする柔道整復師さんやカイロプラクティックとボディワークは異なります。
「リンパ系」の施術をするのが、リンパマッサージ。
リンパ液はリンパ管内を一定方向に流れています。そのリンパ液を"流す"のがリンパマッサージの目的です。
対してボディワークがとらえるのは「筋膜」です。
筋膜をとらえるまでの段階でリンパ管に触れますが、リンパ液を流しはしません。
また、筋膜をリリースする方向は一方向ではなく、筋膜の状態に合わせてリリースの方向が決まります。
「外皮系」は皮膚、髪、爪を指しますので、これはヘアサロンやネイルサロンなどのサロンワークになります。
エステサロンもここに分類されます。
オープンパスの「フェイシャルリリース」は表情筋という筋肉(筋系)への働きかけですので、エステサロンとは異なる効果を狙っています。
リフトアップをする際にも、頭蓋骨の形状を考慮し、表情筋と腹部、表情筋と仙骨までの関連を考えた上で表情筋のリリースを行います。
「呼吸器系」、「消化器系」、「泌尿器系」、「免疫・リンパ系」、「生殖器系」
基本的に、こうした器官はボディワークでは扱いません。
筋膜のねじれや拘縮に関連して、こうした器官に不具合が起きている場合は、筋膜の状態を整えることで、二次的に機能が整うことがあります。
【からだの4つの機能とボディワーク】
もう少し違う視点で、ボディワークの特徴を見てみましょう。
からだの器官が担う、4つの働きとボディワークについて考えてみます。
1.運動を行なう器官
2.情報を処理する器官
3.物質を交換する器官
4.物質を輸送する器官
このうち、ボディワークが対象とするのは1.運動を行う器官と、2.情報を処理する器官です。
【筋肉の不快感や痛み、からだを動かすときの不快感や痛みに】
運動を行なう器官には、筋系と骨格系が該当します。
筋系ー>骨格と協力してからだを動かす。
自分で動かせる随意筋と、内臓のように自分で動かせない不随意筋がありますが、動きに関わる随意筋はボディワークセッションの対象となります。
骨格系ー>筋肉と協力してからだを動かす。骨、骨膜、靭帯から作られている。
骨格系の「骨膜」「靱帯」はリリースの対象です。
怪我(捻挫などの怪我)、外傷(傷)、手術などが原因でからだが動かしづらくなったり、姿勢が崩れてきた時などは、整形外科でも手の施しようがありません。
こうした症状こそボディワークが得意とするところです。
【パフォーマンスアップや動きの変容に】
情報を処理する器官として、感覚器系と神経系が挙げられます。
感覚器系ー>外部からの情報を得る。
神経系(脳神経系)ー>外部から取り入れた情報を処理してからだを動かす。
筋膜が整い、動きやすくなったとしても、動きの司令塔が働かなくては変化が生まれません。
筋膜に分布する神経細胞と、からだを動かすときの司令塔(情報処理)を変えるのがボディワークの目的です。
武術、各種パフォーマンスなど、自己観察を行いながら動くような技法のパフォーマンス向上や、力まず動くことで可動域が上がるような技法(楽器の演奏や太極拳、ヨガなど)のブラッシュアップなどに、ボディワークは役立ちます。
【これは専門外…でもないかも?】
物質を交換する器官(呼吸器系、消火器系、生殖器系、泌尿器系)に直接働きかけることはありません。
ですが、呼吸がラクになったり、消化器官の動きが活発になったり、排泄がスムーズになるということは、セッションの良結果としてよくご報告をいただいています。
物質を郵送する器官である、循環器系や内分泌系に働きかけることもありません。
心理的な気付きや無意識に働きかける意図でセッションすることもありません。
それにも関わらず、クライアントさん自らが気づいてくださることが多々あり驚かされます。
【こんな悩みに】
長くなりましたが、
〇慢性的な不快感(筋系)、
〇消化器官の不具合(内臓マニピュレーション)、
〇動作(動き)の改善(感覚器+脳神経系)、
〇過緊張(心理的なものでなければ感覚器の働きを高めることで緊張の操作ができます)、
〇パフォーマンスアップ(筋系+脳神経系)、
〇表情筋リリース、
〇姿勢の改善、
〇瘢痕による身体の不具合
などなど、幅広い悩みに対処できるのがオープンパスメソッドです。
ということで、ボディワーカーによって得意分野が違いますし、その他のさまざまな事情で「できること」「できないこと」が違ってきます。
セッションを受けたいと思われたら、ご自分の希望をなるべく細かく説明し、対処してくれそうなワーカーを探すことをおススメします。
よく「どなたかボディワーカーを紹介してください」と言われ、その方が住んでいる地域のボディワーカーを紹介しますが、残念なことに大概「がっかり」されます。
紹介したワーカーのセッションを受けたこともなく、お問い合わせいただいた方から近いからと紹介する私の責任ですが、申し訳ない事に紹介をして感謝された試しがありません。
何事もそうかと思いますが、とりあえずはトライ&エラーで複数のワーカーのセッションを受けてみるのも良いかも知れません。
お近くの方も遠方の方も、ぜひ一度、セッションにお越しください。
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