これまでこれ見よがしに「治った!」「改善!」「治癒!」など症例をブログにアップするのは性分に合わないし、ボディワークのセッションという性質から考えると、なおさらに「セッションの内容を開示する事は常識から外れる」という強いブレーキが働き、公にすることを良しとしませんでした。
でも、クライアントさんの許可があり、ケーススタディとなり得るのであればと考え、時々ブログに書くことにしました。
セッション以外で面識がある新規のクライアントさんでしたが「背中が苦しくて、腎兪を押すと気持ちが良い」とおっしゃられ、おいでいただく前にメールのやり取りで事情を伺っていたものの、いきなりの専門外の用語での訴えに多少驚きました。
「腎兪ってどこですか?」と伺うと、背中の腰背腱膜のあたりをご自分で押して「ここ、ここ」とおっしゃいます。
腰痛がなかなか治らない、胃腸が弱いのが悩みで、ここはいつものところよりも(金額的には)高いけれど、勧められたし、職場と自宅との中間地点で定期が使えるからとおいでくださいました。
クライアントさんとはある程度面識があるので本音でやりとりができて楽しい(笑)。
その「腎兪」のツボを押さえてみると、腰背腱膜のようでもあり、腰方形筋のようでもあります。
押す深さを変え、押す角度を変え、筋肉を活動してもらいつつ痛みの原因筋を特定していくと、なんと驚くことに「大腰筋」が痛みの原因筋だということが分かりました。
背中という主訴から脊柱起立筋かと思いがちですが、カウンセリングの段階でそれはないだろうとアタリをつけていましたが間違っていませんでした。
それにしても、腎兪のツボよりも随分と前側(腹側)にある筋肉のように思えますが、付着を考えると腰椎4番から第12番目の肋骨までが大腰筋の起始だし、腰方形筋に隣接するように存在する筋肉でもあるので、大腰筋が原因筋であっても不思議はありません。
仰向けで大腰筋リリース、横隔膜のリリースをしたところ、腎兪を押したときの刺激はかなり減っていて、ほぼ押された痛み(刺激)は無くなっていました。
ツボは東洋医学ならではの考え方だし、解剖学は西洋医学に端を発したものであるので、その関連性については、私は無知です。
でも、クライアントさんに選んでいただけるのであれば、持ちうる知識を総動員して問題解決に臨めば解決できるものだなと思ったケースでした。
このケースについて、第二段でもう少し詳しく解説していきたいなと思います(この先があるんです!!)。
ついでにお知らせを…
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