2012年09月07日

資料作成中です

今週末のオープンパスメソッド(R)ファシャワークトレーニングの資料を作成中です。
なかなかはかどらず、ぎりぎりまで作業をしています。

明後日は交感神経/副交感神経とボディワークの関連、速順応性受容器、遅順応性受容器とボディワークの関連について簡単に説明を行いたいと考えています。

eyes0925.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
来年度(2013年度)のオープンパス認定ボディワーカー養成トレーニングのスケジュールが決まりました。詳細および資料請求はこちらをご参照ください。
posted by MSaito at 00:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ボディワーク

2012年08月28日

ボディワークとエビデンス

エビデンス(科学的根拠)の徹底的な追及が医学の進歩に貢献しているとされ、治療技法においてもそのエビデンスとそれに基づいた手順が要求されてきています。
理学療法や作業療法、各種手徒技法においても、治療の根拠が求められているようです。

『これがボディワークだ』の書評に「エビデンスに欠ける」という一文がありました。
ご購読していただけたこと、書評をいただけたことに感謝を申し上げると共に、ボディワークについての理解を深めたいと思いました。

そもそもボディワークは「主体が主観的に感じたこと」を拠り所(根拠)とします。
そこにはクライアントのその日の気分やワーカーとの関係性、セッションに対する意気込みなどの心理的作用や天気、時間などの環境的作用などが必然的に含まれます。
ボディワークが対象とするのは「肉体を持った人間」であり、「症状」「病理」ではありません。
症状や病理ですらその日によりその重度が微妙に変わるのですから、対象が心を持つ人間であればなおさらです。
この時点で、すでに人間を対象群、統制群とした臨床研究は難しくなります。
(カウンセリングや薬物投与を行わない心理療法も同様に人間を扱います)

ただし、筋膜を扱うボディワークには全く科学的根拠を持たないわけではありません。
筋膜の生理学に関する学術書や文献は数多くあり、手徒によるその変化についても立証されています。
ところがその変化の仕方が一定の法則に従わなく、数値で表せないのであれば、「科学的とは言えない」と科学の世界からは切り捨てられてしまいます。

だからといってボディワークは何も起こさないとは言い切れません。
人間の持つ器官を対象として、身体的にも心理的にも(認知的にも)変化をもたらします。
ボディワークで体調が良くなった、気持ちが前向きになった、パフォーマンスが伸びた、慢性的疾患が劇的に改善されたという変化は事実として起こります。
また、その技法も手技のみに頼らず人間の持つ感覚、知覚、会話と複数を活用します。
科学的根拠を持つ手順がないため、ワーカーはいつでもクライアント側の変化に注意を払いそれに気づき、対応していく力量と技術が必要です。
セッションの間は途切れることなく(通常は1時間半)、ワーカーの集中力はクライアントに向けられています。

医学寄りの分野でも、患者を「症状」ではなく「一個人」と観る流派もあるそうです。
患者の「主体性」が見逃せないことに気づき、「現象学的記述」を積極的に取り入れようという動きがあるようですが、主体的で変化を追うような記述は科学的根拠と相容れません。
治療の目的が症状の改善または緩和なのか、クライアントのQOLを高めることなのか。
先の書評をくださった方がどちらを望んでいらっしゃるかは不明ですが、まずは治療者(ワーカー)がはっきりとしたビジョンを持つ必要がありそうです。


book2.jpg
posted by MSaito at 09:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ボディワーク

2012年07月25日

表層筋膜?

業界(SI業界)では「表層筋膜」という言葉が当たり前のように使われていますが、解剖学的には「表層筋膜」という専門用語は無く、「浅筋膜」が「表層筋膜」に当たる用語になります(ただし浅筋膜≒表層筋膜)。
「浅筋膜」は表層を覆いますが、一部は腱膜や支帯になります。
「深層筋膜」も業界用語です。
「深筋膜」が解剖学的表現で、類似の働きをする筋群を包んでいます。
違う働きをする筋群との間で仕切りを作ります(筋間中隔)。
これらについては本日の第六期オープンパス認定パルペーショントレーニングで小川氏が簡易に説明をしました。

ネット検索していたら、こんな表現を見つけました。
・・・「表層筋膜」に複数の筋肉が包まれています・・・
→「複数の筋肉が包まれている」のではなく、「浅筋膜」は全身を覆っています。筋肉を包む「深筋膜」と「浅筋膜」は異なりますし、「表層筋膜」という表現はSI業界に特化したものですが、治療家の方にも浸透し始めているようです。

例に挙げてしまったサイトに対して誹謗、中傷するつもりは一切なく、不特定多数が閲覧できるウェブ上に情報を掲載するというのは、本当に難しいことだと、同様の立場として深く理解をしています。
それにも関わらず文章を引用して説明したのは、「表層筋膜」「深層筋膜」がためらいなく記述されている昨今、それらが正式な解剖学用語だという誤解を解きたいと思ってのことです。

共通言語での説明能力を持ちつつ業界用語を駆使できる柔軟性を持つことで、わたしたちボディワーカーはボディワーク業界と社会(解剖学語が共通言語である社会)との橋渡し役になれるのではないかと考えています。


bridge.jpg
posted by MSaito at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク
QRコード