2017年06月05日

ボディワークは身体学である(オイリュトミストの稽古日記)

オープンパスメソッド(R)ボディワーカーの方々は、それぞれに専門分野をもって活躍しています。
その中のお一人に、オイリュトミストの佐渡島明浩さんがいらっしゃいます。

オイリュトミーとは(wikiより)
オイリュトミー(Eurythmy)とは、オーストリアの神秘思想家、教育家であるルドルフ・シュタイナーによって新しく創造された運動を主体とする芸術である。ある種の舞踊ないし総合芸術、パフォーミング・アーツであるとも言われる。ギリシア語のευ(eu:美しい)、ρυθμός(rythmos:リズム)から名付けられた。まれに、英語読みの「ユーリズミー」と呼ばれることもある。意識と身体のギャップを埋め、言葉または音楽の力を全身の動きに変換し、内臓(ミクロコスモス)を動かすエネルギー、惑星(マクロコスモス)を動かすエネルギーを関連付ける。 また、言葉または音楽の持つエネルギーを身体表現によって具象化する。 子音や母音には、一つずつ動きが定められており、子音の動きと母音の動きを組み合わせることで、言語を立体的に表現することを可能としている。

芸術に対する佐渡島さんの、寡黙でいてなお燃えるような情熱は、佐渡島さんしか醸し出すことが出来ない独特の佇まいとリズムとに(ご本人の意思とは関係なく)立ち現われていました。

トレーニングが終了してからはなかなかお目にかかる機会もないのですが、先日「バイモーダルニューロン」に関する情報をweb上で探していたら、驚くことに佐渡島さんのブログがヒットしました。
『日々気づくこと―佐渡島明浩のブログです。』

一読してみて、このブログが解剖学の専門科でも治療家でもない、オイリュトミストの文章であることに驚かされます。
佐渡島さんの身体に関する洞察の深さ。
身体表現と、身体感覚に対する留まることのない気づきが克明に記されているこのブログは、身体の専門科であっても脱帽せざるを得ないほど緻密な観察日記になっていることを、ご自身で確かめてみてください。
2016年4月10日の日記
http://blog.livedoor.jp/sadoshima1980/archives/58136377.html
2015年11月30日の日記
http://blog.livedoor.jp/sadoshima1980/archives/2015-11.html
2015年8月25日
http://blog.livedoor.jp/sadoshima1980/archives/2015-08.html

如何でしょうか?
何かを突き詰めるという時の態度というものを教えられた気がします。

傍から見ると「教える立場」だとしても、こうした方々の前において、私は全くの無知です。
それを十分に知りつつ、その場その場で自分の立場をわきまえながらも専門性を高めていく、これが私の任務なのだと思います。
今日はお休みながらも、なんだか佐渡島さんに触発されてブログの更新をしてしまいました。
これをアップしたら、残された月曜日を本でも読みながら過ごそうと思います。

オイリュトミー.jpg

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posted by MSaito at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク

2016年04月11日

単なる健康法を超えて身体をとらえるために。

・・・「この触感的な物の存在は、視覚的に空間内に配置される存在とは別様である。空間的に見たとき、物のかさばりとして感じられるのが、触覚的に在ることの境界である。空間的な輪郭を描いて、それに不可するようにものに量感をもたせるのではない。むしろ逆に、触覚的な量感そのものに触れるように、かたちを取り出すのである。このときかたちには、微細さやキメの細かさではなく、ある種の反発する力強さと弾力が前景に出る。物が触覚的にあることに届かせようとすると、物のもつ内圧、身体のもつ内圧のようなものが出現する。身体はみずからこのない且つを感じる内感でもある。こうしたな内感に届かせようとすると、色にもデッサンにも固有の工夫が必要となる。マティスはこうした触覚性の物の輪郭に迫ろうとしている。

・・・「この構成には、現実の物と作品が離れすぐてはならず、近すぎてもいけないような微妙な均衡点があるに違いない。しかもその均衡点は、一つには決まらない。その均衡点をかたちと色から探り当てるところが、それぞれの作家の才能であり、資質である。かたちにイメージをつうじた変形可能性を導入してしまうと、かたちの任意性に応じて、セント色の分離が起こる。たとえば線を一本引けば、この線がかたちを作り出すなら光との関係で内、外の関係が出現し、光と影の関係で色合いに違いが生じる。物が光の中にあるということの否応の無さが色の違いとして出現する。しかしかたちの任意性は、こうした線と色の分離をもたらしてしまう。この分離をマティスは、色の配置として再度別様に活用することになる。」

『<わたし>の哲学』 河本英夫著 角川選書

cubism.jpg

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オープンパス パルペーションインテンシブセミナー次回は<4月17日(日曜日)です>
時間枠:10:00−13:00 14:00−17:00 各3時間
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
毎回のカリキュラムはこちらをご覧ください。http://baucafe.sblo.jp/article/172739339.html
オープンパストレーニング公式サイト http://openpathmethod.com
斎藤瑞穂の個人セッションのサイトhttp://www.rolfingopenpath.com/
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posted by MSaito at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク

2016年03月26日

ソマティクス―概要とテクニック

しばらくブログが更新できていませんでした。
ボディワーク関連のカテゴリーで情報がアップできていなかったので、今回は、先週行われたよみうりカルチャー恵比寿での「気軽にできるボディワーク」講座から、ボディワークの核となる「ソマティクス」という概念とテクニックについて書いてみようと思います。

前半の講義の部分では、身体を表す言葉をいくつか挙げて、そのニュアンスの違いを説明しつつソマティクスの語源となっている「ソーマ」に対するイメージを膨らませていただきました。
body 外殻
fresh 生々しい(生き生きとした)肉体
meat 食肉
kinesis 物体の動き
amatomy (魂を持たない)身体の解剖体
soma 精神、感情、感覚を含む身体。

私がアメリカに住んでいたとき、ちょうど「北斗の拳」というアニメが流行っていて、「オマエはすでに死んでいる」というお馴染みのセリフは「you are dead meat」と訳されていました。ここには人間としての尊厳を持たないそれ以下の肉体としての意味合いが含まれている事を考えると、なるほどと後ほど関心しました。

さて、somaは「全人的な身体」と考えることができると思います。
パーツの寄せ集めでは再現できない、その人を構成する大きなくくりによって出来上がっている身体、それこそがsomaだと定義できます。それゆえ唯一無二であり、血の通った身体であり、それまでの経験により形成された身体だと言い換えることもできます。

このsomaを扱うテクニックこそがボディワークであり、他の身体を扱うテクニックと一線を画している大切な部分でもあります。
ソマティカルワークは概念的には「全人的に個人を扱うワーク」ですが、テクニックは当然ながら身体に働きかけるものとなります。
心理面のみに働きかけるのであれば、それは「全人的な」ワークとは言えず、過去にこだわるのであればそれは現在を生きる身体を置き去りにすることになります。ひたすら感覚をするだけでは脳の回路に変化は起こらず新しい身体への探求の道は閉ざされます。

ですから、ソマティカルワークは感覚と動きを中心に据えたワークでなくてはならないのです。

具体的なテクニックについては、オープンパスの「ソマティカルワーカー養成トレーニング」でのみしかお伝えできませんが、簡易なテクニックはカルチャー講座でもお伝えしています。
オープンパスのメイン講師である小川隆之がその様子を動画で撮影していましたので、興味をお持ちいただけましたら参考にしていただけましたら幸いです。
私自身は動画に撮られるのがとても苦手で公開されるのも遠慮したいというのが本音です。
滑舌の悪さや言葉がスムースに出ない場面などはどうぞご容赦ください。



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オープンパス パルペーションインテンシブセミナー次回は<3月27日/日曜日です>
時間枠:10:00−13:00 14:00−17:00 各3時間
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
毎回のカリキュラムはこちらをご覧ください。http://baucafe.sblo.jp/article/172739339.html
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posted by MSaito at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク
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名前:斎藤瑞穂 Mizuho Saito
職業:ボディワーカー
ウェブサイトURL:http://www.rolfingopenpath.com/
メールアドレス:openpath☆hotmail.com
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