欧米では認知症の予防のために公文が活用されているようですが、やっぱりメインは学生です。
一度習ったことを忘れてしまった大人と違い、学び続けている学生にとって、学年を越しての学習はそれほど難しくもないようです。
そもそも公文は学年を超えても教材を進めていくことで無理なく飛び級ができるようなシステムになっているので、小学生が中学生の教材を解いているなんてことは日常茶飯事です。
一度学んだことを忘れてしまった大人の場合、継続での知識が抜け落ちてしまっているので問題が解けず、戸惑って前に進むことも後戻りもできなくなってしまうのです(だからこそ、小学5年生からのスタートが必要でした)。
また、大人は限られた時間の中で与えられた課題をこなそうと必死になるため、問題が求めていること、問題のゴールを見落としてしまう傾向にあるように思えます。
「この問題は何を求めるべきなのか」という広い見方ができる生徒と、「目の前の数式をひたすら解こうとする」生徒とでは理解の深さが違ってきます。
前者は応用ができる力を身に着けますが、後者は融通が利かず、目前のことに集中してしまう傾向があるように思えます。
ちなみに私は後者でした。
問題を解く意図が分かればそれに沿って数式を解くだけなのですが、意図が分からなければ、これまで行ってきた演習のどれを応用すべきかわからず間違いを繰り返してしまいます。
「この例題は何を求めているのか」「その行程に使われるのはどういう公式か」「最終的にこの例題をどう役立るのか」…
公文ではたくさんのことを学びましたが、これが特に大切だったと思います。
今日、パルペーショントレーニングに参加してくださいました第九期の皆さん、上記の課題を頭に入れつつ触察の復習をしてみてください。
理解が深まり、触察が忘れられなくなるはずです!
