環境と設定をイコールでつなげたのには理由があります。
この場合の「環境」とは、ワーカーが管理できる環境を指します。天候や気温など、自然環境とは異なる意味合いを持つ「環境」です。
最良のセッションをするためには、環境の設定をこまやかに行う必要があります。
その中でも有効に働くのは「タグ付け」だと思います。
必要な時点で、最適なタイミングで、セッションに集中できるような「タグ付け」を行います。
「タグ付け」はクライアントさんが意識できるものである時もあり、ワーカー側が意識していれば十分にその力を発揮する場合もあります。
例えばオフィスのドアを「セッションの開始場所」と捉えてもいいし、「セッションの鍵を握る場所」と考えても良いと思います。
タグ付けはワーカーの行動に、意識下で影響を及ぼします。
セッション開始後には、座る位置、話の間の取り方、視線や身体の向きなどは意図的に(タグ付けが示す方向に)行われます。
このタグ付けがなかなか「効かない」「効きづらい」ケースがあります。
それは、ワーカー/クライアント のタグ付けのシフトができない、あらかじめ固定された関係性ができている場合です。
親―子、先生―生徒、先輩―後輩、兄弟姉妹、恋人同士、利害関係など。
何度も繰り返され、強化された関係ほど「タグ付け」を乗り越えにくいのです。
環境設定、関係設定、意味設定を「タグ付け」と言い換えると、セッションの準備としてするべきことが見えやすくなってくると思います。

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