「シンバルは最後の仕上げまで、長ければ1年間は寝かせるらしい。その間シンバルは何もしていないのか。そんなことはあるまい。飛翔のための準備をしているのだ。私たちもきっとそうだ。傍からそうは見えなくても。その期間を耐えられるかどうかだ。」
これまで、クライアントさんとの出会いの中で「啓示が降りた」と思える出来事が何度かありました。
最近では芸術家のクライアントさんとの会話で、これまでの自分の人生が肯定されたと思う瞬間がありました。
クライアントさんと往年のご友人との間で交わされた会話が心に響いたのです。
クライアントさんとご友人は共に芸術家を目指していたそうです。
久々の再会で芸術家になることについて意見が交わされ、結局は「芸術家になれるかなれないかは、何もしない時間をいかに我慢しやり過ごすことができるか」に尽きる、との結論が出たそうです。
何の苦労もなく、魔法のように、考えが形になったり理想が現実になったりするわけではありません。
無駄と思える時間は時間の浪費ではなく、何かを生み出すために必要な密度の濃い時間なのだろうと思います。
だたし、自分の怠惰さを巣篭もりの時間などと誤魔化さず、時間に見合った苦しみ方(空回りであってもそれ相当の努力)をしなければ、いつまでもチャンスを探し、そのチャンスを持つはずの(怠惰な)自分を擁護する事にこの先を費やすだろうことは肝に銘じておきたいと思います。
道筋を示して下さるクライアントさんたち、トレーニーの方たちとの出会いに感謝したいです。
