参加人数が奇数だったため、わたし(斎藤)が参加して交換セッションを行いました。
毎年、梅雨の時期になると体調が思わしくありません。
今年は顎関節症に伴う偏頭痛が起きるようになったため、セッションの主訴は「偏頭痛の痛みの軽減」としました。
痛みの分類法についてはすでに受講生の皆様にお伝えしており、なおかつインテーク(カウンセリング)の技法もお伝えしてあります。
ワーカー役となったWさんは、鍼灸師の国家資格保持者の方であり、現役の治療家でもあるので雑談を交えながらも上手にこちらの話したいことを引き出してくださいました。
Wさんに主訴やそれに関わって思い出せることなどをお伝えし、姿勢分析をしました。
オープンパスメソッド(R)では主訴がありきなので、分析は主訴に働きかける指標となります。同時にクライアントさんが安心してセッションを受けられるための前準備ともなります。
姿勢分析の結果は左の腸骨の前傾がかなりひどく、右足底の外側にバランスの比重が偏っていました。
また、胸椎で目立つ脊柱の湾曲も見逃すことができない状況でした。
Wさんの分析は的確で、リリースの対象筋を大腿四頭筋、腸骨筋、大腰筋とし、リリースすることで一度にして骨盤の前傾と身体バランスに変化が見られました。
脊柱起立筋周囲のリリースで肩甲帯の緊張が溶けて上半身の緩みが出て、上半身〜下半身とのコーディネーションが自覚できました。
脊柱の湾曲に準じていた右肩甲骨の挙上・外転は肩甲下筋と脊柱起立筋群のリリースにより落ち着き、左右の肩の高低差が目立たなくなりました。
この時点で呼吸が楽になり、バランスが中心に戻り、頭痛が楽になりはじめました。
その後、後頭部の筋肉群を中心に浅筋膜操作、深部筋膜のリリース、イーズポイントがタイミングよく構成され、セッション終了後には数値で表すと8/10だった痛みが2/10に軽減していました。
顎関節症の症状も改善し、指1本分も開かなかった口が指1.5本分くらい開くようになりました。
劇的な変化です。
リリースすべき対象筋群を見極め、適切な時間と刺激によって起こる変化が常日頃セッションを行っている自分の予想を超えたものであったことに、喜びと戸惑いを感じました。
初心を忘れず引き続き精進する必要を痛感しました。
これからも「使える技術、時代に即した技術」をお伝えできるよう精進したいと思います。

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第八期オープンパスパルペーショントレーニングは2013年11月3日スタートです。
詳細はこちらをご覧下さい。皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。
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