2013年04月14日

開脚時の痛みに対して

お世話になっているクラシックバレエの先生がクライアントさんを紹介してくださいました。
4歳からバレエを習っていらっしゃる社会人の方です。

原因やきっかけは分からないけれど、開脚やストレッチの時に太ももの内側や後ろ側の痛みが3ヶ月続き、治療を受けたけれど思わしくないとのこと。

インテークで鵞足(ひざの内側)に痛みがあり、開脚の時に足の内側全体が痛む、足のうしろ側が痛むと聞いていたので、薄筋が原因かと予想しました。
鵞足で半腱様筋、薄筋、縫工筋の識別をしましたが、識別のためのムーブメント(動き)では痛みが出なかったことから、実際に痛みが出る状態を作っていただき原因筋を探してみました。

あお向けで、脚を頭の方に引き寄せるストレッチをしていただいたところ、股関節の屈曲100度程度で痛みがでます。
また、開脚で側屈するのも痛くて満足にできないようでした。

痛みがある部分を坐骨から辿っていくと大内転筋の痛みだとわかりました。
足の後ろの痛みは半膜様筋(内ハムとも呼ばれる内側ハムストリングスの一部)が原因でした。

仰臥位(あお向け)で筋膜をたわめるようにしながら大内転筋の筋緊張を緩めていき、下腿を内旋(ひざを内側に回す)してもらいつつ半膜様筋と大腿二頭筋長頭と(外ハム、または外側ハムストリングスと呼ばれる筋肉)を分けるようにリリースを行ったところ、痛みはかなり軽減し、開脚もストレッチも楽にできるようになりました。

触察を頼りにすると、わずか90分(オープンパスメソッドは90分)で効率よくセッションができると改めて感じました。
触察も大切ですが、それ以上に、クライアントさんが協力的だとセッションの効果が高いようです。



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