安定した状態で終了すると思い、また思われたことが、逆に不安定を生んでしまうこともあります。
変化に対する感度の高い方ほど、起こったことの前後の違いに驚き戸惑いを覚えるかもしれません。
前もって「安定します」と示唆されていても、数値として算出されたとき※1に「不安定極まりない」という結果が出るかもしれません。
ですが、不安定はそれほどまでに忌むものでしょうか?
変化は毎秒ごとに起こっています。
変化を実感している者にとって、それはあまりに当たり前で疑う余地もなく、安定を約束しないからこそ縛りを作らない、素晴らしいものであったり、苦しみをもたらすものであったりします。
与えられた状況に順応していく能力を持つためには、常に不安定にさらされながら生きていくことに慣れる必要があるのかもしれません。
これまでのオープンパスの臨床研究では、ストラクチュアルインテグレーションのセッションを受ける前、セッションの最中、10セッションを受けた後での心理テストに有意差が現れたものの、10セッション終了後に不安感や不安定感を感じるデータが複数でました※2。
ですが、これは決して悪い結果ではなく、セッションにより変化は確実に起こり、10セッション終了度にはクライアントは変化の最中の不安定さを経験することを示すものだと解釈することもできそうです。
ヒトはいつでも変わり続けている、その考えに基づいて生きるのであれば、今この瞬間にも自分という人間を新しくできる。そんな淡い希望を持ちました。
※1 STテスト他3種の心理テストを使用しました。
※2 10セッション終了後の心理テストでは、精神的安定を問う設問で不安定感を表す数値が50%以上の割合で現れました。

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