2012年07月08日

セッションの利用法あれこれ

ロルフィングは治療法ではありませんが、それを理解のうえで、疾患を持つクライアントさんにおいでいただいています。

その中でも多いのが、臼蓋形成不全のクライアントさんです。

大腿骨の骨頭を覆っている寛骨の一部である臼蓋の形成が不十分なため、股関節に痛みを生じるのが臼蓋形成不全です。
ところが症状は股関節の痛みに留まらず、歩行困難や身体機能の低下、身体各部位の継続的痛みなど、さまざまな二次的症状を引き起こします。

臼蓋形成不全のクライアントの多くは、定期的に整形外科に通い経過を見つつ、生活にストレッチを取り入れながらなんとか日々を過ごしているそうです。
ご自分で苦しい場所を押したりストレッチで伸ばしたりしているので、みなさん往々にして解剖学をよくご存じです。
一般に「大腿四頭筋」「中臀筋」「梨状筋」「ハムストリングス」「腸脛靭帯」「大腿筋膜張筋」など、股関節を安定させる機能を持つ筋や、歩行に関わる筋が非常に緊張しているケースがほとんどです。

治療法や生活上の工夫についてお話を伺うと、整形外科での運動療法と近所の治療院でマッサージを受ける以外にも、股関節専門の治療院に通ったり、医院の役割によって使い分けているとのこと。
ロルフィングを選ぶ理由は「セッションではいつも辛い部分に手がいくし、筋肉についての知識も得られるし、生活指導もしてもらえるのでお得に思う」「一か所が緩むと他の部位も緩むので良い」とコメントをいただきました。

そうしたコメントをいただくと、治療という枠に当てはまらないボディワークだからこそできることがあると充実した気持ちになれます。


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