初期のころには、「古典時代」と後から呼ばれた時期(1960年代初期)があり、高尚な思索や知的な討論が行われていましたが、そうした時期は長くは続きませんでした。
セミナーの参加者たちは、「考えることを止め、感覚に帰りなさい」と励まされました。
グループ・ワークやセミナーの場では、「知性主義」を脱するための方法が数多く提供されました。
しかし、この「感覚に帰る」という言葉の意味には、かなりの「幅」がありました。
エンカウンター・グループやゲシュタルト療法のように「感覚的な気づきとその表現」を求める方法もあれば、センサリー・アウェアネスのように「感覚・知覚的な気づき」を重視する方法もありました。
それらが「感覚に帰る」という標語のもとに行われ、気づきの内容に対する明確な区別は必要とされていませんでした。
つねに、「体験」が大切なのでした。
ところで、センセラー・アウェアネスの「感覚・知覚的気づき」こそ、後述する「身体教育」に必要なものです。
ですからセンサリー・アウェアネスは、のちに「ボディワーク」に分類されることになります。
『これがボディワークだ 進化するロルフィング』P36 日本評論社

『ボディワーク入門』カルチャー講座
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