よくある悩みのひとつに「からだが左右非対称である」が挙げられます。
クライアントさんがおっしゃる左右対称、とは、左と右が真ん中を境目に対で存在していることではなく、右と左との目の高さや肩の高さ、骨盤の高さが揃っていることを意味しています(線対称、鏡対象)。
目の高さと大きさが違う、バストの大きさが左右で違う、など、ご本人にしてみればとても気になる事柄なのは、自分自身に置き換えるとよくわかります。
一対であることと、左右が対象であることは、同じ様相を意味しません。
野生動物は一見すると左右対称に見えますが、実は小さな違いが存在します。耳の大きさが違ったり、牙の長さが違ったりします。
人間世界におけるシンメトリーの美しさは様式美の美しさであり、理想的な美しさに対するあこがれが生んだ美のひとつの形です。
解剖生理学をよく知る職業である医師にとって、身体は「非対称であるもの」です。
ところが、それ以外のからだにかかわる職業では、左右対称を良しとするケースがあります。
もちろん、左右非対称であることが体調を崩す原因となっていることもあると思いますが、非対称≒アンバランス≒ゆがみは必ずしも悪ではなく、生き物の自然な姿の範疇にあるかもしれません。
それは、からだの持つ個性であると考えることもできるはずです。
たとえばピラティスやヨガのインストラクターが、パーソナルトレーナーが、ボディワーカーが、クライアントさんのからだの構造を見ることができたら。
左右の違いの原因を伝えることができ、クライアントさんがその違いをポジティブにとらえることができたら。
からだそのものを観ることができる立場にある方たちだからこそ、伝えられるメッセージがあるよね、そんな話をピラティスのインストラクターの方としました。

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