「骨盤がねじれている」と言われたクライアントさんからロルフィングを受ける前に相談を受けました。
カルチャー講座に参加してくださった方ですが、お近くのロルファーから10セッションを受ける予定だそうです。
ご本人の許可を得て、いただいた疑問を掲載することにしました。
Q.これまで骨盤がねじれていると言われてきたのですが、それが太る原因だったりするのではないかと思います。右足だけが太いのも、骨盤のねじれと関係しますか?
A.構造を確認させていただきましたが、気になっている骨盤のねじれは骨盤だけで起こっている現象ではなく、骨盤をねじれさせている原因があってのことです。
骨盤のねじれの要因となっているだろう部分に関する説明は、これまで通っていた処ではされていないとのことですが、どうやら脚長差を無視することはできないだろうと思えました。
ロルフィングでは重力をとても大切に考えますので、立位での姿勢を重視します。
立った時の構造をみせていただくと、右足が短く、左足が長い状態でした。
構造を変える目的で行うボディワークの特徴は、からだを全体としてとらえることです。
そのため骨盤のねじれや、その原因と思しき脚長差があってもそこだけを解決の糸口としてみることはありません。
逆に言うと(正直に言うと)私たちロルファーは、からだを全体として観る習慣がついているため、骨盤のみを整える療法やエクササイズの意図については、十分な理解に及びません。
ですから、クライアントさんが聞いてきた先生の回答が正しいのかどうかについての的確な回答ができません。
的確な回答をするためには、クライアントさんが信頼している治療者やセラピスト、医師とは反対の意見を言わなくてはいけない場合も無くはありません(多くの場合、このジレンマで悩みます)。
そうした場合には、根本的原因となりそうな要因については無言のままでセッションを続けることになります。
もうひとつ。仰臥位(仰向け)での測定の難点は、立位での構造が反映されていない状態での結果判断になる傾向があるということです。
回答がくどくなってしまいましたが、信頼する先生なりワーカーに返答をお願いするのが一番だと思います。
決してドクターショッピングをなさいませんよう。
クライアントに親しむほどに、セッションのアイディアは湧きます。
せっかくセッションを受けることを決心されたのですから、ワーカーのインスピレーションを絶やさないようなお付き合いをお願いいたします。
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2012年03月07日
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