Q.質問をくださったクライアントさんにお願いして屈曲の姿勢になっていただくと、各関節の二つ折り(屈曲)は容易にできます。
幼いころから新体操のレッスンを行っていたことが幸いして関節の柔軟性はとてもあります。
ところが、足が硬い感じがしてパフォーマンスの途中でストップしてしまう、とのことなのです。
関節で大切な働きをする靭帯や腱も、腕を伸ばすときに使う筋肉や筋膜も、軟部組織というグループでひとくくりにできます。
ところが、関節と筋肉では働きが違うのです。
曲げること、のばすことができるような「作り」になってるのが関節。
大人になると、この関節をまたいでいる腱や関節を抑えている靭帯が、うるおいを失って硬くなります。
これは加齢による生理学的作用なので、どの人にでも同様におこる現象です。
対して筋肉は、関節を延ばしたり縮めたりする「動力」となります。
関節はたとえればハード(PC本体)の部分、筋肉はソフト(内臓された機能)の部分というと、あまりにもおおざっぱでしょうか。
だから、関節の柔軟性と筋肉(筋膜)とは別のもとととらえてケアしなくてはいけません。
筋繊維をしっかりと延ばすストレッチをすることで硬さが和らぐことがよくあります。
経験(わたし自身の)からお話しすると、筋膜をしっかり伸ばすことで四肢が伸びない感じ、慢性病的諸症状はかなり改善されます。
筋膜が伸びる感覚に留意しながらストレッチを続けてください。16歳のベテラン新体操の選手からのご質問でした。ありがとうね。
