2023年03月22日

リリースというか、2点を触っているだけ

小川隆之氏(baucafe http://baucafe.sblo.jp/)が昨年10月末に脳出血で入院し、大変な努力を毎日くり返して、仕事復帰となりました。
手の感覚などは戻ったようですが、体力がやる気に追い付かず、しばらくは1日1セッションのペースで仕事をすることにしたようです。

左側に少し麻痺が残り、肺の機能も以前同様とはいかないので体力が続かないと相談を受け、できることは何でもトライしみようとボディワークセッションを行うことにしました。

もうひとつの課題は「構音」が上手くいかないこと。
頭の中は高速で働いても、それを言葉にするときに麻痺が邪魔をするというので、感覚を使ったワークをしてみることにしました。
これにはオープンパスのオリジナルメソッド「ソマティカルワーク」で対応してみました。

その時の動画がこちらです。
2点法.jpg
https://youtu.be/8twhuBj0oMQ

これまで、動画にするつもりは一切なかった「2点法」というオリジナルテクニックを初出ししました。
解説もていねいに付けてみました。
オープンパスメソッドレジスタードマークセッションは、常にこうした意図で(筋膜の張力を触察し、関連筋を割り出し、いろいろな手技を使って)セッションを行っています。

痛み(圧痛点)がどんどん消えていく様子や、腹部の緊張が大腿四頭筋のリリースや大胸筋のリリースで改善していく様子から、筋膜の特徴、そして触察の大切さを汲み取っていただけるのではないでしょうか
オープンパスが「触察!」「触察!」とうるさく言う理由もご理解いただけるかなと思います。
理論に基づいたリリースは効果がほんとうに高く、時間もかかりません。

以下、動画の解説です。

1:16 カウンセリングを詳しく行う「どういう違和感?」
1:18 からだ全体の状態を確認した後で、筋膜の状態を主訴に沿って見極め→大胸筋のリリース(と思われる)
1:47 からだの機能に改善が出たかを確認しました(主観的には視覚を使って、そして小川さんには感覚を使ってもらい改善を確認)
2:59 体幹のゆるみがでました。胸郭の緊張と起立筋の緊張が関わっていました。動画では割愛されていますが、中電筋や仙腸関節、下腿の筋筋膜との影響が強く出ていました。
3:02 触察を使って関連筋を割り出しています。腹直筋と大胸筋の関連を理解している施術者さーん!! やってること理解していただけますよね?
3:26 筋膜の硬さ、形状などを触察しています
3:48 起立筋の何筋の緊張が一番強いかを確認し、指が負けそうなので肘を使ってリリースをしています。下(肋骨側)に押しているように見えますが、押してはいません。むしろ引いています。
4:14 さて、どこを狙っているでしょう?
4:58  胸部の緊張は何筋が関わっているのかを触察で割り出しています
5:17 2点法のリリースを行っています
5:23  圧痛部分を探し当てました。圧痛が起きている層を割り出し、層を合わせて関連筋(2か所)を一度にリリースしています
5:27  圧痛が消えました。
5:42 別の圧痛点をみつけました。それも2点法でリリースします。
6:09 腹部の圧痛点は、上前腸骨棘(確か、外腹斜筋)からの引っ張りが原因のようでした
6:28 大腿筋膜張筋から臀部にかけての圧痛点を丁寧にリリースしていきます(圧痛がどんどん消えていきます)
6:37 痛みが消えていきます
7:10 腹部にあった張力(圧痛)は、外側広筋のリリースで消えました

この後、仙腸関節を緩め頭頚部のリリースに移りますが、スタート前に張力が高かった胸鎖乳突筋がゆるんでいました。
胸部、腹部の屈曲がゆるんだことで胸鎖乳突筋の緊張が和らいだのだと思います。

頭頚部で重要な役割を果たしている(仙骨に影響を与える)前頭筋、帽状腱膜をリリースし、胸鎖乳突筋の起始部を耳介を介してリリースし、リリースは終了(7:30)。
あとはソマティカルワークになります。

前半の解説は終了。
ソマティカルワークは説明しようとすると、ソマティカルワーカー養成トレーニングの資料になりそうなので、うまくまとめられるか検討中です。
(わかる人はわかる内容だと思うので解説しないかも)

2点法.jpg

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