今回は、過去のメルマガのご紹介となります。
少し加筆をしましたが、ほぼ原文のままです。
メルマガは一回限り、読み切りの配信なので、加筆修正したいと思いつつ手付かずです。
「読んでます」とおっしゃっていただけるのが嬉しく、毎月1日と15日はがんばって配信しています。
ちなみにオープンパスのメルマガは2019年5月にスタートし、驚くことに3年間継続できています。
以下は2020年9月5日発行のメルマガです。
過去のメルマガ(一部)はnoteに掲載しています(一部有料)ので、興味をお持ちいただけましたらご一読ください。https://note.com/openpath
【2020年から起こる新時代】
占星術は全く詳しくありませんが、雑誌の星占いや占いサイトを見ると「2020年は大激動の年」とあり、どの占いも一様に、「今年を境い目に価値観が大きく変わる」としています。
これまでは「地の時代」で、伝統的なものや、古い体制に重きが置かれていた時代でしたが、これからの「風の時代」はそうした旧体制が解体され、個人が尊重される時代になるのだそうです。
【引き寄せの法則】
スピリチュアルなことに興味がある、という方はいらっしゃいますか?
そうした方々にとって「引き寄せの法則」は特に目新しくないと思います。
「特に自分にとって大切な望みを選び、強く成功したときのことをイメージすることで、その夢が叶うという法則」を引き寄せの法則と呼ぶそうです。
願うことを鮮明にイメージすることで願望を実現できる不思議な方法だそうです。
マユツバじゃない?という方も中にはいらっしゃるでしょう。
宇宙の法則なんて言葉を聞くと、それだけで拒否反応が起こる方もいるでしょう。
わたし(斎藤)は中立派です。
過剰に宇宙に期待しないし、すべてを科学で説明できるとも思いませんが、今回はがんばって科学的に説明してみますので、最後まで読んでみてください。

【RASって聞いたことがありますか?】
パソコンの専門用語ではありません。
RAS(Reticular Activating System:ラス)=網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という、脳の機能のことです。
脳幹は、間脳、中脳、橋、延髄に区分され、脳幹網様体は、脳幹に網目状に分布しています。
主な働きとして
@筋の緊張や運動調節
A大脳にインパルスを送り、覚醒状態を保つ
この2つがあります。
この働きをRASと呼びます。
※すぴ系の書籍などはこの説明がざっくりすぎて正確さに書けるものがあります
この働きを広域に考えてみたとき、「自分にとって必要だと思う情報を取捨選択して取り入れる機能」だと考えることができます。
例えば、今までスペインに関心がなかったのに、スペイン人の友人ができた途端に、これまで気が付かなかったスペインとのつながりが見え始めたり、スペインに関する情報が集まるように感じたり、という経験はありませんか?(スペインを適当な言葉に替えてください)
カクテルパーティー効果もRASの為せる技です。
雑音が多い雑多な状況でも、誰かが自分の名前を呼ぶとその声がはっきりと自分に届くという現象です。
RASの機能は「必要な情報」に関することを率先して選択する脳の働きなので、これを利用すれば、効率よく「欲しいものを引き寄せる」ことができる。
それが脳科学的に見た「引き寄せ」の法則です。
【ボディワーク的観点から引き寄せやすい身体】
もう少し、脳科学的な説明を加えて引き寄せやすい環境づくりを考察してみましょう。
脳幹網様体賦活系の作用は、
モノアミン
ヒスタミン
オレキシン
アセチルコリン
などの神経伝達物質に左右されます。
ここで話題にしたいのは、覚醒を促す「上行性覚醒系」という脳の機序です。
とは言え、詳しくなりすぎると混乱してしまうので簡単に。
まずは覚醒とはどういう状態でしょうか?
◎目が覚めている状態
◎筋緊張が適度に起きている状態
◎何かに意識を向けられる状態
それでは、具体的にどうやって、引き寄せ=脳幹網様体の上行性覚醒系の環境を整えたらいいでしょう。
思うだけで願いが引き寄せられるなら、実践してみたいですよね。

実践のための簡単な方法があります。
3つ、ご紹介しましょう。
【1・ぼーっとする時間を作る】
知人に、とにかくぼーっとする時間を持つと自慢していた人がいましたが、それではダメです(笑)
問題意識を持たずにぼーっとするのでは時間がもったいないだけです。
目的をしっかりと持ってから、空白の時間を作るのが、正しいRASの活性法です。
こんな実験があります。
70名に、モニターに写る単語を記憶してもらいました。
日常用語が各一秒間、表示されます。
その後で、グループを2つに分けました。
1.何もせずぼーっとする
2.イラストの間違い探しをする
15分間、過ごした後で、先ほどの単語を思い出してもらいました。
なんと、ぼーっとしちrたグループは70%もの単語を思い出しましたが、作業をしたグループは55%以下でした。
1週間後の調査でも、ぼーっと過ごしたグループが高い確率で記憶を残していました。
RASの「何かに意識を向けられる状態」は、記憶にも関連しています。
記憶が長く留まったグループは、脳幹網様体賦活系の働きが良くなったと考えられるのです。
【2.目標を書き出す】
さきほどの記憶の研究にもありましたが、情報が整理されるためには、情報が明確化されている必要があります。
何か自分の目的なのかをはっきりさせるために、望みを「書き出して」ください。
それを読み返してください。
声に出したり、動きを付けたりすると尚良し、です。
【3.ボディワークを使う!あたまを起こす】
脳幹網様体賦活系の、筋緊張を促進する神経伝達物質を放出するためには、
筋緊張の促進系であるモノアミン作動系が刺激される必要があります。
そのために必要なことは…
抗重力姿勢をとること。
つまり、あたまを起こして、抗重力筋を活動させることが必須です。
重力に逆らい、直立姿勢をとるための筋肉を、がんばって働かせるのです。
目的を果たそうという目的で瞑想するならば、横になるのはNGですね。
覚醒したままでぼーっとするためには最低でも座位で、脊柱起立筋を働かせてRASを働かせなくてはいけないのです!!
そうしてみると、ヨガの屍のポーズなどは究極のリラックス法ではあるけれど、引き寄せには適していないの「かも」しれません。
ボディワークでRASを活用させる方法は抗重力筋を使う以外にもいくつかあります。
また、抗重力筋を使う方法もさまざまです。
いかがでしたでしょうか?
皆様の日常が少しでも豊かになるような情報発信を、これからもしていきたいと思います。
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