5が付く日に(5日、15日、25にち)月に3回の配信ですが、ステップメール形式で5回に渡って送った「触察無料セミナー」や号外編を含め、25通のメールマガジンを配信したことになります。
さて、前回のメルマガの評判が思いのほかよかったので、一部をこちらのブログでも紹介しようと思います。
2019年9月25日に送信したメルマガです。
「触察&ボディワークメール講座」
生きている人体の観察から知る「筋膜」
今回は筋膜について新たに得た知識についてお話します。
筋膜とは線維のつながりである
「筋膜は、筋膜というシート状の組織がネットワーク状につながったものである」。
筋膜について、そういう知識はお持ちかと思います。
膜なのに、ネットワーク上につながる?
クモの巣のようにつながっていると表現している書籍もあります。
でも、よく考えたら不思議な表現ではありませんか?
ネットワーク上というのはひとつポイントが次のポイントにつながるイメージです。
クモの巣も、ウェブ=web(つながり)をイメージしています。
筋膜はからだ全身をおおい、それぞれに影響を与えあっていることを、「ネットワーク」「ウェブ」という言葉があらわしています。
果たして筋膜は、そうしたつながり方をしているのでしょうか。
内視鏡を使って、10〜60倍の倍率で「生きている人間の組織」を観察すると、その構造は思った以上に複雑であることがわかりました。
観察をした外科医は、その形状を『網目に織り込まれたネットワークが現れる…微小空胞は、交差する原線維の間にある腔で作られる立体である』としるしています。
組織をつくる原線維は、実は立体であることがわかったのです。
線維と線維の間にはなにもない空間が存在し、その空間は多面体で規則性はなく、三角形だったり、六角形だったり、もっと複雑になっていることもあるそうです。
また走行にも規則性はなく、垂直、斜めなど縦横無尽で密度が変わることもあるようです。

表皮から筋膜までの複雑なつながりと関係性
オープンパスでは、筋膜の触りわけをするときに「表皮⇒真皮⇒脂肪層⇒浅筋膜、深筋膜」と繊細に触りわけをします。
ところが、最近では「表皮⇒脂肪層⇒浅筋膜」と説明するケースが出てきました。
どうしてだと思いますか?
面倒くさいから?
違います。
表皮と真皮の間に分離はないということが分かったからです。
それならば、適度な圧で触れることにより、すぐに脂肪層に到達できるという考えからです。
表皮、真皮と脂肪層の間にはしきりのような組織が存在し、脂肪層の”中”に「浅筋膜」が存在します。
脂肪層の”下”と思われていた浅筋膜は、脂肪層の”中”にあったのです。

浅筋膜の特徴
浅筋膜という概念は20世紀になって再度その存在について研究が進められ、その存在が認識されました。
からだの組織に関する研究は、医療器械の進化とともに深みを増しています。
表皮から浅筋膜までの深さで皮膚を切ってしまうと、その傷口は大きく広がることから、研究した外科医は「浅筋膜の役割は、ひっぱりを強く保ち、その上に位置している表皮や真皮の形状の安定性に役立っているのでは」と推定しています。
オープンパスメソッド

原繊維という存在
わたしたちは、からだについて「パーツのよりあわせ」のような視覚的イメージを持っているかと思いますが、実のところ、わたしたちのこのからだは「微小空胞」という3次元構造をもつ原線維から成り立っています。
からだというケージの中(腹腔)に収まっている内臓もまた、はじめから確固とした内臓として存在しているのではなく、原繊維がその機能に合わせた密度や形態を形作っているのです。
原繊維が軟部組織をつくりあげている最小器官だとすれば、筋膜も内臓も、リリース方法にそう大きな差が無いことも納得できます。
これまで筋膜はさまざまなイメージでとらえられてきましたが、その定義はまだ統一されていません。
解剖学的見地や、治療的見地など、専門の領域により異なることに注意をして、学術書※を読むことをお勧めします。
※メルマガでは「専門書」と書きましたが、ここで学術書と訂正させていただきます。
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この回は、少し固い文体で専門的な内容でしたが、柔らかい文体でくだけた内容を盛り込むこともあります(恋ばなを盛り込んだこともありました)。
これまで9割を(斎藤)が書き、時々小川が担当する感じです。
前半はわたし、後半を小川が担当したこともありましたが、それぞれの文章の違いをお楽しみいただけたかと思います(?)。
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筋膜だけでなく、体について色々と、これからも紹介されてくださいね!(o^-^)
楽しみにしております!o(^-^)o
久々のコメントありがとうございます。
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