2019年10月17日

骨を想う(臀部深層外旋六筋の触察!!)

先日の「触察ベーシック2」は臀部の筋肉の触察でした。
簡単な順から、梨状筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋を触察しました。
いわゆる、深層外旋六筋(deep rotator six)の筋肉のうち、5つが対象筋です。

深層外旋六筋のうち、大腿方形筋以外は大転子を停止としますが、少しずつその場所が違います。
停止の位置にきちんと手がいけば、正しく梨状筋、内閉鎖筋、上/下双子筋が触察しているかがわかるので、深層外旋六筋を触察する前に、大転子の全体像を確認するような触察をしておく必要があります。
(骨を想う行程その1)


さて、大腿方形筋の触察です。
坐骨結節を見つけましょう(臀部の1/2または1/3を目安に)。
大腿の高さを目安にしながら見つけます。
坐骨結節を頭方(近位)にたどっていくと、坐骨結節上部に、急に角度が切れ上がる部位があります。
大雑把に、そこが目安になります(骨を想う行程その2)。


次に、大転子と小転子の間にある、転子間陵を見つけます。
ここが難しかったかと思います。

なぜ、難しいのでしょうか?
この部位は、筋肉を探すのではなく、骨の隆起を探さなくてはいけないところが難しかったように見受けました。
筋肉の触察であっても起始停止は骨部なので、骨の触察ができないと、精確な筋肉の触察はできないのです

だからこそ、まずは筋肉を透視して骨指標を想像します。
筋肉の大きさ=骨ではありません。
骨の太さと走行を想像してみてください(骨を想う行程その3)

大腿の1/3で小転子を探してください。
大腿骨は外側に湾曲していることを理解してください。
それができれば、小転子の、だいたいの位置が分かると思います。
そこから大転子までは、ほんのわずかの長さです(骨を想う行程その4)

それが分かれば、転子間陵を触察するのは簡単です。

坐骨結節、転子間陵を結ぶ長方形の筋肉が、大腿方形筋です。

動画で理解できるかというと、うーん、触察に関してどうでしょうか?
オンラインで上手に伝えるためには、触察前にその筋肉がどう走行していて、関連筋がどう関わっているかも説明しないと「真似」だけになってしまいます。

オンラインで「手に職系の技術」を伝えきれるとは思えず、思案中です
表面的なこと、ざっくりした明日から使える程度の浅い知識なら、オンラインでも伝えらえそうですけれど。
坐骨下で大腿を外旋させて「はい、これが大腿方形筋です」というのは誰でもなんとなく、できますけれどね。ちゃんと触察した後でリリースなり施術するなり、という動画は信頼できると思います。



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