2019年08月28日

広義のボディワークがますます広義に

ブログと同時並行でメールマガジンを書くのは、思いのほか大変です。

ブログは一般の方向け、メールマガジンはもう少しつっこんだ内容で、打ち明け話的な内容にしようかと思うのですが、ネタがなかなかでない時、書きたいことが盛りだくさんのときは、どっちに何を書いたら良いのか迷って書けなくなってしまいます。

最近は触察ネタが続きましたが、オープンパスが提唱したいのは「ボディワーク」なので、また原点に立ち戻って、ボディワークについても書いていきたいと思います。

よく聞かれるのは「ボディワーク」って何?という質問です。
最近では広い意味で「ボディワーク」という言葉が使われ始め、本来の「ソマティクス=身体学」的な要素が薄れているようです。
日本古来の技法をとボディワークをつなげて〇〇ボディワーク、とか「ボディーワーク」とボディをボディーと表してみたり、さまざまです。
とりあえずは少しずつでも知名度が上がっているようです。

技術系の技法は、例えばカクテルと違って、ベースが同じで混ぜ物が違う、というのは、本来はあり得ないのです。
メタ理論というお話はこのブログで何度か書いてきました。


…そうですね、
例えば、世界一のドーナッツを作りたいと思っているのに、パンの材料を買ってくる人はいないと思います。
健康的に痩せたいと思っているのに、極端な食事制限をする人も、そうそういないと思います。

まずは
1.壮大な目的(理念)
  ⇩
2.それを達成するための技術(技術論)
  ⇩
3.技術論に基づく技術

これが、一般的な技術系のテクニックができあがる仕組みです。
目的なしに、技術は生まれません。
どんな技術でも良いわけではなく、目的にかなった技術が必要なわけです。

世界一のドーナッツを作りたい、に話を戻しましょう。
1.が、美味しいものでみんなを幸せにしたい だとして
2・を、「そのために世界一美味しいドーナッツを100人に一個ずつ作る」
だとします。
でも、その行程3.で「100個作れればいいんだから」と適当な材料をつくったり、手順を間違えたり、集中しないでながら作業にしてしまったりしたら、1・の美味しいものでみんなを幸せにするという目的は達せられません。

ボディワーク業界は、その技術に
「クライアントの個」を大切にする
「治療ではなく、多様な意味での”変化”を目的とする」
「心理的な介入や、精神世界に通じることを最終目的としない」
「セラピーのように対話によってクライアントと関わるのではなく、身体を介在してクライアントと関わる」など、他の技法とは異なる特徴があります。
本当は、ここを大切にしてくれるボディワーカー仲間が増えてくれるのが理想です。

それでも、まあ、美味しいカクテルは美味しいように、ベースになるお酒の質が高く、作り方も丁寧で心がこもっていて、その方の好みに合えば、それはそれでOKかな、とも考えられるようになりました。

ひとりひとりがそれぞれの考えに基づき、最大の努力で最良のものを提供しようとしているとしたら、それはリスペクトすべきだなと最近は思います。

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posted by MSaito at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事全般
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