知りたいことがたくさんあっても、そのために使える時間が限られているし、みなさんどうやってそのあたりの調整をしているんだろうと、よく考えます。
通勤電車に乗れば途端に眠くなり、ゆっくり本を読むよりもメールの返信をしてしまうものだから、ますます読書離れが進みそうです。
それでも最近、電車の中でかけても違和感のないリーディンググラスをプレゼントされたのをきっかけに、格段に電車内での読書がはかどるようになりました(同時にipohneの画面も見やすくなってしまいました)。
さて、自分の専門外であっても興味をそそられる分野はありますが、手つかずのままです。
世の中の仕組みを全て知るのは不可能ですが、個人事業主はとかく世の中のシステムから離れがちになるような心配があり、視野をなるべく広く持たなくてはと若干の危機感を持って生活しています。
日経新聞など読むほどではないのですが、自分の好きな事をさかのぼっていくと、自分が知らなかった業界について自然に知識がつくことがあります。
最近、すごく面白く読めたのがこの本です。

『きもの文化と日本』日経プレミアシリーズ
着物業界の今昔について、株式会社やまと代表取締役会長の矢嶋孝敏氏と、経済学者(東京大学名誉教授、学習院大学国際社会科学部教授)である伊藤元重氏との対話形式で綴られています。
このお二人の対話から、戦前と前後の日本の生活様式の変化、きものという生活着や晴れ着の慣習にファッションという見せる文化が這入りこんできた経緯、問屋という流通経路により着物の金額が設定されてきたこと、着物は文化であり洋服は文明であること、希少価値の織物が継続的に生み出される日本という土壌についてなどなど、多角的に経済と文化を知ることができるのです。
特に、きものの流通経路がいわゆるファストファッション化(SPA化)してきていることの功罪(と私は感じました)の部分は考えさせられました。
着物という文化を守ることが大切であれば、遺産や伝統となり生活に根付くことが難しくなる。
手軽さを取り入れれば着物人口のすそ野は広がるけれど、日本人が美しいと感じてきた美意識が西洋化(文明化)、簡略化、粗略化されてくる。
着物がファッションになればその様式は流行りにしたがって変わってくるのは仕方のないことですが、せめて美しく変わっていってほしいなと思いました。
着物は日本の文化であってほしいので、ある程度の決まりごとはあった方が良い、と私自身は思います。
結婚式の晴れやかな日に、花嫁花婿の主役を差し置いて自分を主役にするようなものは「ファッション」であっても「礼儀」ではないと思うのです。言葉にせずとも相手への礼儀を表す、それが着るものの役割の一つではないかと思いました。
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