2018年03月14日

『コツのコツ』よりポジショニングについて

『筋膜リリースを精確に行うためのコツの一つは、適切な圧で筋膜をとらえる事です。
自分のからだが安定しないと、同様に圧も安定しません。
筋膜には層がある説明を前章でしましたが、浅筋膜には浅筋膜に見合った圧、深部筋膜をとらえるためにはそれに適した圧があります。
また、圧をかけた手を自在に動かして圧の方向を変えるためにも、なるべく自由にからだを動かせるようにした方が良いでしょう。
筋膜に「方向性」を持たせるため、筋膜の「平行移動」を行うために自分の位置を定める事、または定めた位置を「 ポジショニング」と呼びます。
圧の方向性は、施術者がどの方向にからだを向けるかで決まります。施術者がクライアントのからだに向 かって直角の角度で立つ、あるいは座るならば、クライアント のからだに直接的に、垂直に圧がかかります。
この立ち方は圧をかけるのに適しているかもしれませんが、筋膜を移動させるのには適していません。
筋膜を移動させたい方向を向くようにポジショニングをとることにより、クライアントのからだを無駄に押圧 しなくても、筋膜の操作が可能となります。いつでも進行方向を目指したポジショニングになるように注意 を払うように心がけてください。』
『初心者を上級者に変える 筋膜リリースコツのコツ』より

ここでお伝えしたかったポジショニングとは、筋膜をうまくとらえてリリースを円滑に実行するための「立ち位置」を意味しています。
これ以外にも、施術にとってかかせない「ポジショニング」がいくつかあります。
代表的なものとして
●クライアントのからだをささえ、副交感神経を優位にするため
●触察を的確に行うため

この2つの「ポジショニング」です。

クライアントさんの多くは、力を抜くという行為がとても苦手です。セッションに入る準備段階として、副交感神経を高めるのですが、その時にも「クライアントのからだをサポートする」ためのポジショニングテクニックを使います。
触察を行うためのポジショニングは複雑かつ一旦その理屈が分かれば「なるほど」と忘れにくいもので、「筋肉を活動させるのに最適な、自分の位置と相手の位置」を意味します。

『コツのコツ』は電子書籍を読みやすくするため、1ページ2分〜4分程度で読めるようにし、100ページほどに簡易にまとめたので、お伝えできていないことがまだまだあります。
かといって第二弾、第三弾を書く気力と記憶力に自信がありません。
こうして時々ブログに書いたりワークショップやセミナーでお伝えすることで、どなたかが伝承してくださればいいなと思います。

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先週クライアントさんからいただいた、バンコク土産のソルト&ペッパーセットです。鼻からソルトがでると、すごく可愛いです。

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