今日はなかなかに難しいお題をいただきました。
「顎関節症と診断され痛みがあるケース」と「ロールダウンするときに尾骨から仙骨にかけて床にあたって痛いケース」です。
顎関節症は、咀嚼に関連する筋肉をリリースするだけでは改善しないことがほとんどです。
セッション前に歯医者さんで診断を受けたところ「首の筋肉の緊張が関わっているだろう」と言われたとのことでしたので、その診断に沿ってセッション計画をクライアントさんと相談しました。
セッション内容について、単純に「A筋とB筋、C筋をリリースしました」などと言えるといいのですが、「筋」だけにこだわらないのがオープンパスメソッド(R)のインテグレーティブボディワークです。
咀嚼に関わる筋をリリースして簡単に結果がでるほど、からだは単純ではありません。
とはいえ、全体を把握して遠いところから、というのもまどろっこしいので頭部〜仙骨までのつながりで顎関節の不具合を探します。
オープンパスメソッドのボディワーカーは、自らを権威としないので、クライアントさんに素直に聞きます。
「こことここではどちらがひびく感じがありますか?」「ここをこう動かすと、押された感じは変わりますか?」こんな質問を重ねていきます。
質問をしなくても、手を置いた部位からある程度の情報は拾えているのですが、クライアントさんに聞く方が正確だしセッションに参加してもらえるメリットもあるし、クライアントさんご自身に変化を実感してもらえます。
胸鎖乳突筋や斜角筋、咬筋などに点在する圧痛点の中から、筋膜が集約している一点を探し出してリリースを行います。
ムーブメントをしてもらう時もありますが、いろいろなポーズを取ってもらうことが多いです。
今回のケースは、頭蓋骨を回旋させたり頭蓋骨の縫合を動かしたりて、鈍い痛み(刺激)の質を変え続けることに時間を費やすことにより症状が改善しました。
最終的には「口が開きやすくなりました」「痛くなくなりました」というフィードバックをいただきました。
尾骨と仙骨を動かしたケースについては長くなるので割愛しますが、ロールダウンしても骨が床にあたって痛いという状態は無くなったそうです。
ちなみに、オープンパスメソッド(R)は、これまで偏頭痛や二日酔いの頭痛、内臓の痛みも改善してきました(正確には1回のセッションで7割から8割がた改善してきました)。
ケーススタディがしたいのですが、偏頭痛などは突発性なので、そうした機会が無いのが残念です。
お困りの症状などありましたら、お近くのオープンパス(R)アドバンスボディワーカーにお問い合わせください。
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定員6名です。
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ご希望のセッションと、ご希望日を第三希望までお知らせください。
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※日曜日は講座のためセッションはお休み、月曜日は定休日となっております。
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2017年06月04日
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忍耐強く寄り添ってあげる姿勢が
とても大事だと思います。
“自らを権威としない”というのは
素晴らしいですね!
コメントありがとうございます(#^.^#)
「忍耐強く」寄り添ってあげているか言うと、
テクニック的には忍耐強くでもないかな(笑)。
ダメなら「はい、次!」で忍耐強くないかも〜。
ノンバーバルコミニュケーションを主としているので、
手に「ダメ」が伝わったら次に行くようにしています。
クライアントさんが気をつかって「良くなりました」と
言ってくださたっとしても、
伝わってくる情報がしっくりこなければ次を探す
そんなことをしています。
Carolfingさんがどんなことを指標にして進まれているか
またお話しできる機会に教えていただきたいです!