2016年11月23日

第11期臨床セッション終了(高評価でした!)

長かった第11期ファシャワーカー養成トレーニングが終了しました。
先週末の土曜日、そして次ぐ日曜日がトレーニング最後の二日間で、両日ともクライアントモデルを招いての臨床セッションでした。

臨床セッションの評価はクライアントモデルの方々にお願いしています。
質問紙に記入をしていただくことで、受講生のみなさんがどの程度の精度でセッションを行えているのかの評価にするのですが、記入する側にとっては頭を悩ませる時間かと思います。
批判的になりすぎても良くないし、甘すぎても良くないので、皆さんに配布する質問紙は評価の項目を細かく設定し不平等や私的感情が伴わないように工夫しています。
クライアントモデルの方々の評価はいつでも真摯で思いやりがあり、講師側が見逃している評価すべき点や注意事項などを細かく伝えてくださいます。

そうした評価を見ながら、また講師という立場で「学ぶときには自分を戒めながら学ぼう」と思わされます。

自分に還元して考えてもそうだと思うのですが、基本ができていなかったり、ごまかしを続けている人というのはボディワークに限らず他のことでも、そしてこれまでも、ごまかしながら生きてきた人なのではないかと思ってしまうのです。
ひとの能力というのは平均的で、程度の差は多少あるとしても、あることに秀でている人は他のことにも秀でているし、丁寧な人はどこでも丁寧な施術をするのだろうし、ぶきっちょさんはボディワークと全く関係のないことをしていてもぶきっちょさんなのだと思います。
一つのことだけに秀でていたらこれは「天才」と呼ばれる人なのだろうし、そうした人は逆に施術者には向いていないかもしれません。
「評価」という単語を使うと上から目線の意見のように思えるかもしれませんが、日常においてもこうした評価は無意識に相互に行われているのだろうと思います。

そして、自分の立場を真っ新にしてトレーニングという場に参加する大切さというのも11期生の皆さんを拝見して身に染みました。
自分の学びが上手くいかないときでも、その原因を自分以外に求めない姿勢は見習うべきものでした。
ウチ(自分が所属する団体)―ソト(それ以外)の閉鎖的な考えも持たず、逃げの理由にせず、いつでもニュートラルにいられるというのは出来そうで出来ないことだと思います。

こうした方々なので、質問紙でもなかなかの高評価をいただいていました。
姿勢分析もしっかりしていたし、分析から割り出す主要筋も理にかなっていました。触察を基礎としたリリースも完璧で、特に浅筋膜の操作の習得度の高さには驚かされました。カウンセリングの対人技法も誰一人注意されることなく、この点でもクライアントモデルとして参加した小川氏の安心度は高かったようです。

すべての行程を終えてほっとされたと思いますが、私たちもほっとしました。
そうは思われないようですが、講師側も臨床セッションが一番気疲れします。
習得されたテクニックを日常でも利用していただければ嬉しい限りです。
みなさま、今度ともどうぞよろしくお願いいたします。

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この記事へのコメント
臨床セッション、先生方も、11期生の方もお疲れさまでした!クライアントモデルの一人として、良いセッション機会をいただけたと共に、非常に勉強にもなりました。

>講師側も臨床セッションが一番気疲れします。
日々、培われた信頼を元にして、最終的に<受講生の方々に託す>訳ですしね…。ご自身で、一対一のセッションの現場に在られるのとは、また違った責任感が生じるのかと思います。
お気遣いのほど、お察しいたします。
Posted by 丸山 at 2016年11月25日 01:52
丸山さん

先日は貴重なお時間を割いて、わざわざ駆けつけてくださいまして本当にありがとうございました。
当日の評価のみならず、メールでも評価を送ってくださるところが丸山さんの、いつもながらの誠実さだと、感動しました。

「託す」ことはなかなかに難しいですが、ワーカーの方だからこそできることなのだと思います。
見るべき方向を知っている方ならば安心してお任せできる。
でも、すべての人にお願いできるわけではありません。
そこも理解してくださる方だからこそ、お願いできるのです!!
Posted by 瑞穂 at 2016年11月26日 00:30
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