2016年04月11日

単なる健康法を超えて身体をとらえるために。

・・・「この触感的な物の存在は、視覚的に空間内に配置される存在とは別様である。空間的に見たとき、物のかさばりとして感じられるのが、触覚的に在ることの境界である。空間的な輪郭を描いて、それに不可するようにものに量感をもたせるのではない。むしろ逆に、触覚的な量感そのものに触れるように、かたちを取り出すのである。このときかたちには、微細さやキメの細かさではなく、ある種の反発する力強さと弾力が前景に出る。物が触覚的にあることに届かせようとすると、物のもつ内圧、身体のもつ内圧のようなものが出現する。身体はみずからこのない且つを感じる内感でもある。こうしたな内感に届かせようとすると、色にもデッサンにも固有の工夫が必要となる。マティスはこうした触覚性の物の輪郭に迫ろうとしている。

・・・「この構成には、現実の物と作品が離れすぐてはならず、近すぎてもいけないような微妙な均衡点があるに違いない。しかもその均衡点は、一つには決まらない。その均衡点をかたちと色から探り当てるところが、それぞれの作家の才能であり、資質である。かたちにイメージをつうじた変形可能性を導入してしまうと、かたちの任意性に応じて、セント色の分離が起こる。たとえば線を一本引けば、この線がかたちを作り出すなら光との関係で内、外の関係が出現し、光と影の関係で色合いに違いが生じる。物が光の中にあるということの否応の無さが色の違いとして出現する。しかしかたちの任意性は、こうした線と色の分離をもたらしてしまう。この分離をマティスは、色の配置として再度別様に活用することになる。」

『<わたし>の哲学』 河本英夫著 角川選書

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posted by MSaito at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク
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