2016年03月26日

ソマティクス―概要とテクニック

しばらくブログが更新できていませんでした。
ボディワーク関連のカテゴリーで情報がアップできていなかったので、今回は、先週行われたよみうりカルチャー恵比寿での「気軽にできるボディワーク」講座から、ボディワークの核となる「ソマティクス」という概念とテクニックについて書いてみようと思います。

前半の講義の部分では、身体を表す言葉をいくつか挙げて、そのニュアンスの違いを説明しつつソマティクスの語源となっている「ソーマ」に対するイメージを膨らませていただきました。
body 外殻
fresh 生々しい(生き生きとした)肉体
meat 食肉
kinesis 物体の動き
amatomy (魂を持たない)身体の解剖体
soma 精神、感情、感覚を含む身体。

私がアメリカに住んでいたとき、ちょうど「北斗の拳」というアニメが流行っていて、「オマエはすでに死んでいる」というお馴染みのセリフは「you are dead meat」と訳されていました。ここには人間としての尊厳を持たないそれ以下の肉体としての意味合いが含まれている事を考えると、なるほどと後ほど関心しました。

さて、somaは「全人的な身体」と考えることができると思います。
パーツの寄せ集めでは再現できない、その人を構成する大きなくくりによって出来上がっている身体、それこそがsomaだと定義できます。それゆえ唯一無二であり、血の通った身体であり、それまでの経験により形成された身体だと言い換えることもできます。

このsomaを扱うテクニックこそがボディワークであり、他の身体を扱うテクニックと一線を画している大切な部分でもあります。
ソマティカルワークは概念的には「全人的に個人を扱うワーク」ですが、テクニックは当然ながら身体に働きかけるものとなります。
心理面のみに働きかけるのであれば、それは「全人的な」ワークとは言えず、過去にこだわるのであればそれは現在を生きる身体を置き去りにすることになります。ひたすら感覚をするだけでは脳の回路に変化は起こらず新しい身体への探求の道は閉ざされます。

ですから、ソマティカルワークは感覚と動きを中心に据えたワークでなくてはならないのです。

具体的なテクニックについては、オープンパスの「ソマティカルワーカー養成トレーニング」でのみしかお伝えできませんが、簡易なテクニックはカルチャー講座でもお伝えしています。
オープンパスのメイン講師である小川隆之がその様子を動画で撮影していましたので、興味をお持ちいただけましたら参考にしていただけましたら幸いです。
私自身は動画に撮られるのがとても苦手で公開されるのも遠慮したいというのが本音です。
滑舌の悪さや言葉がスムースに出ない場面などはどうぞご容赦ください。



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オープンパス パルペーションインテンシブセミナー次回は<3月27日/日曜日です>
時間枠:10:00−13:00 14:00−17:00 各3時間
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
毎回のカリキュラムはこちらをご覧ください。http://baucafe.sblo.jp/article/172739339.html
オープンパストレーニング公式サイト http://openpathmethod.com
斎藤瑞穂の個人セッションのサイト http://www.rolfingopenpath.com/
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posted by MSaito at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク
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