2016年03月02日

セッションのヒントになりますか?

オープンパスメソッド(R)ファシャワークトレーニングでお伝えする内容は、10年以上に渡って集めた奨励を凝縮し、わかりやすいよう姿勢分析とリリースの部位を特定して実践に役立つようにしています。

今日のセッションのクライアントさんは、是非ともクライアントモデルとなっていただきたいような筋緊張が顕著に表れていました。ああ、これがトレーニングの最中であれば参加者の方たちにとっても勉強になるのにととても残念に思いました。
詳細を伏せ、セッション内容を(ぼかしていますが)シェアさせていただきます。

(1)頸から肩甲骨にかけての突っ張り
触察によって、その原因がはっきりとわかります。
ただ触るだけではなく筋肉特有の動きをしてもらうことにより「表層」にある筋肉か、それより深層にあって頸部に関わる筋肉かの判断ができます。
また、構造(姿勢)を考慮して肩甲骨の位置を確認することにより、伸長緊張と肩甲骨を介した筋肉のパフォーマンスの関連がわかるので、セッション後のからだの動かし方についてのアドバイスが的確にできます。
候補として上がる筋肉は肩甲骨〜頸部、肩甲骨〜腕部、肩甲骨〜胸郭の筋肉で、複数ある中から触り分けをしていく必要があります。

(2)腰の違和感
脊柱の生理曲線と腰の違和感、そして不快感を感じる場所と臀筋との関連を両手を利用して確認しながら適切にリリースします。
脊柱の生理曲線が関わる関係上、腰の筋肉以外にも広範囲に視野を広げなくてはいけません。
そのうえで骨盤に関する筋肉の緊張の特徴を見逃してしまうと効果は上がりません。
具体的には、上後腸骨棘と仙骨を中心に、大腿骨との関連性を見逃さないようにします。
簡単に言うと、腰が痛いという訴えがあったら背中の上部から骨盤と太ももの形状をその関係性までも細かく見てリリースして、やっとリリースの結果が出るということです。

(3)手を伸ばしたときの痛み
結果として神経系の痛みということが分かったので、神経管の緊張が強い部分を押さえながらその前後を伸ばすような動きをしていただきました。
周りの筋肉をリリースして神経管を動きやすくするのは当然ですが、直接に神経にも働きかけを行います。
自宅でできるリリース法およびソマティクスのテクニックをお伝えすることで、ご自分でもメンテナンスしていただけるようにしました。

触察触察とうるさいようですが、的確に対象となる部位を探し当てることができればクライアントさんの負担は(時間的にも料金的にも)軽くすることができます。
そして何よりも、自分がクライアントさんに貢献できている自覚が生まれ、責任感が生まれます。

少しずつ自分のハードルを高くし、それを超えた方たちが活躍してくださっているという実感があるからこそ、オープンパスのトレーニングが続いているのだと思います。
時には自画自賛もしますね、これまで努力を怠らずに来ましたので。

shinkei.jpg
骨指標も神経の走行もとてもとても大切です。

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オープンパス パルペーションインテンシブセミナー<次回は03月06日です>
時間枠:10:00−13:00 14:00−17:00 各3時間
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
毎回のカリキュラムはこちらをご覧ください。http://baucafe.sblo.jp/article/172739339.html
オープンパストレーニング公式サイト http://openpathmethod.com
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この記事へのコメント
パルぺーションがないと

ちゃんとした施術は難しいのではないかと思います

(クライアントさんが安心して受けられるためにもですね)

なのでしっかりと学ぶために参加させて頂きます

よろしくよろしくお願い致します!
Posted by Carolfing at 2016年03月03日 14:30
Carolfingさんはすでにきっちりとパルペーションはできていらっしゃると思いますので、楽しむ感覚でおいでください。
当日はあまり面白い筋肉ではないのが申し訳ないのですが…。
目新しい内容になるよう頑張りまーす!!
Posted by 瑞穂 at 2016年03月03日 21:25
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