レシピに沿うと、後頭部からかかとまでの非常に幅広い範囲の「背面」がセッションの対象をなっています。
わずか60分程度のハンズオン(リリース)でこの全域をきっちりとリリースするのは困難極まります。
なんらか工夫が必要で、その工夫の部分というのはロルファーによって違ってくると思います。
どの範囲をリリースすべきかは姿勢分析に頼ることが多いのですが、どうしてもオープンパスメソッド的「聞き取り」の要素が多少入ってしまいます。
「重力の中で楽な体」や「バランスのとれた体」同様に「今困っている事の解消」が重要に思えてしまうからです。
それでも行うのは「レシピに沿ったロルフィングのセッション」そのものです(解剖学的にはもう少し細かいセッションになっていることは間違いないのですが)。
先日のセッションでは、リリースの範囲を後頭部からハムストリングまでと定めました。
腰痛や背中から頸にかけての痛みや不快感があることから、優先順位を主訴の改善に置きたいと考えたからです。
ロングストロークは一切使わず、脊柱起立筋群の緊張の度合いを触り分けし、腰背腱膜の後葉から仙骨孔のリリースを行い、骨盤の前後傾に合わせて仙骨を動かし、「背中」に関しては辛さの原因となっている脊柱起立筋群を含め緊張の強い筋(腸肋筋、最長筋、棘筋、頭板状筋、広背筋、僧帽筋の上下降部、頭板状筋など)に焦点を定め小さく動いてもらいつつ緊張を緩めていきました。
臀部の緊張は触察しながら深層六筋を骨端に沿いながら緩めていきました。
半分眠っていても動いてくださいます、と先日のブログで記述しましたが、眠そうながらしっかり動いてくださいました。
結果として脊柱の生理曲線が戻り、立位の際には左右均等に体重がかかるようになり、歩行の際も足が軽く感じるとのフィードバックをいただきました。
レシピに外れず、でも丁寧におひとりおひとりにあったセッションをするのが自分のミッションだと、最近再び強く思うようになりました。
ロルフィングセッションに興味をお持ちいただけましたら、ぜひおいでください。
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