2016年02月11日

副鼻腔炎を解剖生理学的に考えてみました

体調が思わしくなかったので、自分なりにいろいろと要因らしきものを調べてみました。

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たとえば副鼻腔炎などで頭蓋骨内部に内圧がかかるとします。
炎症がおこる上顎洞は蝶形骨と隣接しており、蝶形骨は縫合で15種23個の頭蓋骨に影響を与えるため、縫合がずれて頭蓋骨は変形します。
また、上顎洞は内耳と間接的につながっています。
副鼻腔炎が中耳炎を起こす原因はここにもありそうです。
内耳には耳石が存在し平衡感覚をつかさどる部位でもあり、内耳神経および顔面神経も走行しています。

頭蓋骨と頸椎との関連としては、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)は平行に位置しており、環椎は直接に後頭骨に隣接しています。

つまり、後頭骨に変位があれば環椎と軸椎の関係に乱れが生じ、その下に位置する頸椎第三番目〜第七番目の並びも乱れ、横突起脇から出ている神経は圧迫を受け、第一肋骨脇を走行している腕神経をはさむことで尺骨神経、正中神経、橈骨神経に不具合が起きます。
手がしびれる、手の感覚がない、手が冷たく感じるなどの症状が起きることもあるようです。

それに加えて、後頭骨と環椎、軸椎に関連している筋である後頭下筋群は眼球運動に関連し、また咀嚼にも関連する筋肉であることから眼部の圧迫感や疲労感を引き起こし、正常な咀嚼運動を妨げる要因にもなります。
後頭下筋群のある筋の働きは眼球運動に制限を与えますし、咀嚼運動が十分でないと消化不良を起こします。

なるほど病理的要因が構造的、ひいては機能的なマルファンクションをこうしておこしていくのかと怖くなりました。
だからと言って負の連鎖に必要以上に脅かされることはありません。
関連を知り、自分でできる対処法を知ればあとはコツコツと身体と向き合いつつ小康状態を保つだけです。

歯磨きの習慣をつけるよりも面倒くさいですが、気持ちよさは歯磨きの比ではないので、毎日できなくても楽になりたいと思ったときに細く長くメンテナンスしていけるのではないかと思います。

メンテナンスのためには精確な触察力が必要なので、時間があれば小川氏にお願いして動画を取れたらと考えています(リンクは小川氏の動画に飛びます)。
もしくは近々、困っている方を対象に(専門家以外の方のみを対象に)、その症状だけにじっくりと時間をかけてメンテナンス方法をお伝えしていくワークショップができたらいいな、とも考えています。

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この記事へのコメント
鼻自体の力が弱っている時は

悪化の原因になることに

気をつけるのが良いと思います

1  風邪を引かないようにする(>_<)

2 アルコールを控える(ToT)

冬場は特に鼻には用心です

以上、鼻先輩からでした(o^-^)
Posted by Carolfing at 2016年02月13日 00:26
Carolfingさん、

アドバイスありがとうございます。

小さいころから扁桃腺炎を繰り返してきたので喉の病気になるのは慣れているのですが、まさかの鼻の病気とは!

乾燥には気を付けていて、加湿器をいつも使っています。
Posted by 瑞穂 at 2016年02月15日 21:58
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