2016年01月26日

"GEMEINSHAFTS"である共同体意識

ブログのテンプレートを変更したら、それまでは向かって右側に表示されていたgoogle calenderがコラムの下に移動してしまいました。
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さて、書きたいという熱い気持ちがあるうちに文章を書かないとダメですね。
書きたい情熱が文章を書かせるということがよく分かります。

あることを学ぶときには、その文化(生活様式や、生活様式から切り取られた言語、土地に育まれた身体感、宗教や善悪への意識)をも理解して、そのうえでやっと見えてくることがありますね。

ずっと書きたいと思っていたアドラー心理学の「共同体感覚」について、アドラーギルド主催の講義を受けたときに、とても衝撃を受けました。

共同体感覚・・・「みんなの幸せの為に自分は何ができるか?を考えること」であり、sympathy(同情、感情移入)を経てcompassion(仏教でいう「あはれ」、相手の目で見、耳で聞く、自我から離れて相手の感覚をとらえること)へと変容する。

共同体という字面を読むと、横のつながりを感じさせます。
目的を同じくする個人の集まりが共同体かと思っていたのですが、アドラーの母国語であったドイツ語でこの言葉を読み説くと、言葉の本来の意味が見えてきます。
アドラーが使った言葉は"GEMEINSHAFTS" 血縁による/連帯感を持つ。
それに対して同じ共同体を表す"GESELLSHAFTS"があり、これは「協定により」という意味を持ちます。

アドラーは利害関係にあるつながりに共同体感覚を見出さず、血縁や連帯感によるつながりこそを「共同体感覚」と表していたのです。

それを知って以降、自分が人間関係を結ぶときには「この人はゲマインシャフツを感じられる人物だろうか?」を考えるようになりました。
「私は」が強すぎ権利ばかり押し付けるゲゼルシャフツタイプではないか?「皆のために」すべきことをし、すべきでないことを切り捨てる勇気はあるか?

血縁を感じられない方にはそれなりの理由があります。
どのグループにいても所属感を得られず、陰性感情を利用したり、不適切な行動で気を引いてみたり、競合的であったりとわかりやすい行動が見えます。
そうした場合は仲間意識が作れるよう努力をしますが、その努力が長期にわたる大変な作業である場合や効果が見られないときは、そこに労力を使うことは一切諦めます。
そして、いけないことだとわかりつつ、相手が自分にするように相手に接します。

アドラーは、問題は関係性の中で生まれると考えました。
問題は相手ではなく自分にあることの自覚を持ち、場の雰囲気を良くすることにより競合的な雰囲気を変えることができるはずですが、まだまだ私の修行が足りないようです。

"SEIN"(存在/したい、したくない)より"SOLLEN"(当為/すべきか、すべきではないか)で自分を律することができれば、もう少し他人に優しくなれるのですけれど。
特に満員電車の中で自分のスペースを確保したくて、周りが見えなくなる自分に気付くとそう思います。

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