2015年10月07日

対人技法とサービスの違い

オープンパスのファシャワークトレーニングのカリキュラムには、対人技法の習得も含まれます。
技法の一部にはアサーションを組み込んでいます。
アサーションとは「自分も相手も尊重した自己表現。自分自身の本当の気持ちや欲求に基づいて、それを相手のことも尊重しながら、誠実に率直に伝える有効なコミュニケーションスキルのひとつ」と定義されています。

コミュニケーションの方法としての活用性が高いのはもちろんですが、リスクマネジメントとしての利用法もお伝えします。

アサーションでは(私が学んだ流派では)コミュニケーションスタイルを大きく4つに分けています。
(1)受け身型 自分の気持ちや考えより相手を優先する。相手に判断をゆだねてしまう。自分の希望を表現、実現できないので不満が残る。
(2)攻撃型 自分の気持ちや考えを優先しそれをはっきり言う。自分中心で相手のこと考えない。希望は叶うが相手を尊重しないので敬遠されたり孤立してしまいがち。
(3)作為型 その場では自分の気持ちや考えを言わない。それとなくけなしたりイヤミをいう、または陰口を言うことで不満を解消する。長く付き合ううち不信感を持たれる。
(4)アサーティブ型 自分の気持ちや考えを適切な形で表現する。自分も相手も尊重し、違いがあることを認めて話し合う。

相手のタイプをある程度でも分類できれば、相手の意思をくみ取りやすくなり、また相手の言葉に過度に傷ついたり自己否定したりしないようになります。
また、事前にタイプ分けにより相手の要求方法の傾向がわかれば、それに呑み込まれないよう冷静に対処する心構えもできます。

対人技法とサービスとの違いは明確で、対人技法とは目的を遂行するための「技術」「技法」であり、サービスとは自分の気持ちを技術に上乗せして、感謝を伝えるための手段です。
サービスに見える行動でも、実は対人技法の一環として利用されることも多々あります。
サービスのとらえ方は、業種によっても個人によっても異なると思いますが、技術に対する対価以上のことをするのがサービスではないでしょうか。
部屋の内装に凝ったり、ドリンクを出したり、セッション時間外のアフターフォローに力を入れたりがサービスに値すると思います。
おいでくださったクライアントさんに対して「ありがとうございました」とお礼を述べるのは当然であり、どんなに丁寧に、またどんなに丁寧な方法で言ったとしてもサービスには分類されません。

ボディワークのみならず、相手があって対価が生じる仕事はすべて「サービス業」に含まれても良いと思います。クイックマッサージ店でスタッフにちらしを配らせるのは「自分は技術屋だ」と勘違いさせないためだそうです。

チラシ.jpg

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「筋膜リリース体験ワークショップ」
開催日時:2015年10月31日(土)14:00〜17:00
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
参加料金:7000円 http://baucafe.sblo.jp/article/164165974.html

「一から始める触察解剖学」
開催日時:水曜日の夜間(19:00−21:00)
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
全8回参加の方/1回6000円、48000円+消費税
単発参加も可能。日時、金額の詳細はこちらでご確認ください。 
http://rolflingopenpath.sblo.jp/article/164099027.html

よみうりカルチャー恵比寿「気軽に出来るボディワーク」
開催日時:第一、第三金曜日 19:00−21:00
会場:アトレ恵比寿7F よみうりカルチャーセンター
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
問い合わせ先:よみうりカルチャー恵比寿 http://www.ync.ne.jp/ebisu/center.html
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/165170974
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
QRコード