エンドフィールとは筋膜を伸長させ、張力がいっぱいいっぱいに伸びきった状態やそれに伴う感覚を言います。
エンドフィールを得るためのご質問をいただくと、ついつい平行圧(垂直圧でないことにご注目ください)のデモが極端になってしまいます。
その結果、エンドフィールを得るためには「とてもがんばって筋膜を伸長させなくてはいけない」=「力を使うべきだ」という勘違いが起きているようです。
原因としては、膜連続体の伸長具合が視覚的にとらえられるようという気持ちが先行し少々わかりやすい大げさな方法をお伝えしているからなのです。
ご質問に対する回答として、理解していただきやすいようにと自分なりに工夫を凝らし、数あるテクニックのひとつを極端な形式でお伝えしてしまうのがよくないのだと思います。
伝えられた側にはその方法が正当な方と勘違いしてしまうこともあります。
エンドフィールを得るために、圧は全く必要ありません。
指一本で十分ですし、それこそ(今はあまりこんな言葉は言いませんが)ユルふわの触れ方でも確実に、実感を伴ったエンドフィールを得られますし、エンドフィールの変化もクライアントさんに伝えることが可能です。
エンドフィールをとらえる方法について、勘違いさせてしまっている不安があるため、機会があるごとに筋膜のとらえ方やマニピュレーション法について、もっと丁寧にお伝えしていくつもりです。

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