2015年07月25日

ランナー向け/仙腸関節のセッション

主訴
○側屈(右、左に体を傾ける)すると、反対側の骨盤上部が痛む
○腰が痛い(走っているとき)

ロルフィングの10セッションを受けてくださったクライアントさんですが、以降は主訴がはっきりしていることからオープンパスメソッド(R)のインテグレーティブボディワークを受けていただいています。
今回は、筋肉の硬結があることから疼痛解消テクニックを利用しながらセッションを行いました。

痛みが強くてクライアントさんに負担をかけてしまいそうな場合には、疼痛解消テクニックを利用して痛みを緩和しつつも筋膜の張力を紐解いていきます。
姿勢分析や動作分析、そして何よりも主訴から「中臀筋」のキーワードが浮き彫りになっていたので、触察をしてみたところ驚くほどに筋緊張が起きていました。
中臀筋は安定筋なので、脳への伝達経路を変えつつ筋緊張をゆるめていく必要があります。
そのためにクライアントさんの身体をしっかりとサポートしつつ、身体に伝わる圧感や痛みの質などを感覚していただきつつセッションを進めました。

主訴である中臀筋の痛みは腸脛靭帯、外側広筋、大腿二頭筋長頭の複雑な緊張の度合いから起こるものであり、足底に付着し上記の筋と力学的に深く関わる長腓骨筋において疼痛解消テクニックを行いました。
また、腰の痛みは仙腸関節に関わりPIISがらみであるため、仙腸関節の弾力を確認しつつ左右の骨盤を調整しました。
(ここでクライアントさんが痛みの場所を教えてくださったことに救われました。腰の場所がその時に限定され、的確な働きかけができました。クライアントさんに感謝です)

嬉しかったのは、仙腸関節の疼痛解消テクニック/ソマティクスを行っている経緯で、クライアントさんにもしっかりと変化を感じていただけたことです。
仙腸関節を緩めていくと反対側の腸骨の反発が起こらなくなっていくことを、体感としても認識としてもとらえていただけました。

簡単に言うと、足の外側に疼痛解消テクニックを行い、仙腸関節を緩め、合わせて胸椎と頸椎にリリースを行った、ということなのですが、一つ一つの筋を緩めるためにはそれに関わる「隣り合った筋」や「引っ張り合いっこしている筋」の起始、停止と動きについての知識が必要なため、オープンパスメソッド(R)は体力と同時にアタマをすごく使うのです。

硬結の部位に自然に手が伸びていくのですが、それを理論的に分析し、必要があればその理論を説明できるのがオープンパスメソッド(R)です。
再現性という意味では、もちろん身体という生ものを扱うわけで、身体の所有者である人間を扱うわけですからアウトカムが均一になるお約束はできません(人間がどれほど気まぐれなものなのかをここでお話しすると問題が起こるのでお話ししません)。

結果としては痛みは消え、ぼーっとした感じは残りましたが緊張がずいぶんと解けた状態でセッション終了となりました。

オープンパスメソッド(R)は、ロルフィングよりも10分セッション時間を長くし、1000円セッション料金をリーズナブルに設定しています。
セッションを受けるまでは違いがわかりませんが、受けていただければ両者が全く違うものであることをはっきりと体感していただけるはずです。

最終セッションでクライアントさん/ワーカーともに満足できるセッションができると幸せな気持ちで一日を終えることができます。
信頼しておいでくださいまして、本当にありがとうございました。
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posted by MSaito at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事全般
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