病院から自宅に母の遺体が戻ってきて、葬儀屋さんによって日頃使っていた布団に安置されました。
逆さ屏風の前には枕飾りがあり、お線香とろうそくを絶やさないようにと数十分おきに客間と居間を行ったり来たりしました。
そのたびに母親の顔を見て、話しかけたり触れたりしていたのですが…どうしても気になることがありました。
寝かせ方がまっすぐではないのです。
わ・ず・かーに、「くの字」に曲がって寝せられているのです。右曲りです。
首も右に傾げられており、お線香をあげるたびにその湾曲に対する「気になる度」が高くなり、安置から5時間ほども経った頃には「たまらなくまっすぐにしたい」気持ちがピークを迎えました。
カルチャー講座に参加して下さっている方はご存じかと思いますが、「スタートポジション」は非常に大切です。
母の、その「スタートポジション」は講座でお伝えしている、つまりは私的に納得のいくポジションからは、かけ離れていて、非常事態にも関わらず職業意識に火が付きました。あとは…ご想像の通りです。
この話は飲み会ネタにしたいので詳細は省きますが、人は気が動転すると通常では考えられないことをするものですね。母との大切な思い出にしようと思います。

時に“やってしまう”ことがありますね
お母様は喜ばれたのではないでしょうか
(あえてそうされていたのかも?)
そうなんですよ、母がすごく喜んでました!
これは世代を超えての語り草になりそうです(笑)