2014年11月12日

瘢痕のケア/オープンパスメソッド(R)の可能性

クライアントさんおよびクライアントさんの保護者の方から承諾を得て。

中学生になりテニス部に入った娘さんの相談を受けました。
利き手の右手でラケットを振るとき、ひっかかりがあることに気づいたそうです。
最初は「伸びないなあ」「左手みたいに動かせないなあ」と漠然と思っていたそうです。
それを、クライアントさんであるお母様にお話ししたそうです。

お母様としては、それを聞いて胸が痛くなったそうです。
というのも、娘さんは右脇から肩甲骨にかけて手術の痕があり、それをご自分のせいのように感じていたからなのだそうです。

皮膚を縫う手術では、浅筋膜と深筋膜とを一緒に縫い合わせるため、本来ならくっつかずに滑りあうはずの浅筋膜と深筋膜が固定されてしまうので、血行不良やリンパ液の滞りをおこすのみならず、筋繊維の特徴であるはずの「伸び」もなくなってしまいます。

娘さんにセッションにおいでいただくと、思った通りでした。
縫合した傷は固く閉じていて、その周りの筋膜も巻き込んで動きに制限をおこしていました。
そのため、傷と関連している筋肉も動きが悪くなり、直接関連しない筋肉にも影響を及ぼし、右腕が伸びないのみならず肩こり、首こり、バランスの不均衡をおこしていました。
またお若い方だから柔軟性があったのですが、これが30代くらいになると慢性的な不快感に変わります。

筋膜の癒着や硬縮を取り除き、強い張りを追跡しながら右半身は後頭部からふくらはぎまで、左半身は腰、背中と足の裏の筋膜を整えたところ「なんか楽〜!」になってくださいました。
「お世辞じゃなくて?」と聞いてみると「本当です」と真顔で答えてくださったので、本当のようです。
良かったです!!
瘢痕のケアとしては、あと2回くらいは様子を見ていただければと思いますので、お時間のあるときで結構ですので頑張っておいで下さい。

瘢痕関連の筋膜ケアについては、今回のケース以外にも前例がありますのでクライアントさんの許可を得て随時アップしていきたいと思います。
Fさま、Kちゃん、おいでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てたとしたら幸いです。

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posted by MSaito at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ケーススタディ
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