『伝統的な医療が不得意な分野』
フランス人写真家が撮影した写真集を見ると、整った姿勢をしている日本人は少ないそうです。
明治維新以降は積極的な西洋文化の導入が図られ、政治、教育、文化に西洋の影響が反映されるようになり、日本人の姿勢に変化が起きたのではないでしょうか。
それまでの日本は「姿」を見ていたように思います。
見返り美人のように刹那的瞬間を画にしたものや「しな」など、日本人が美しいと感じるものには「うごき」の要素と「アンバランス」と「アシンメトリー」の要素があります。
このアンバランスとアシンメトリーは、自然界を模倣するときには得に重要な要素で、生け花のような様式美ではこの象徴的な表現法が取られます。
わびさびの美しさを知る日本人は、直立を求めすぎる必要はないように思えます。
「枯れていく」様相には、生きてきた時間が凝縮されています。
