○クライアントさんの主訴を注意深く傾聴することが最重要である。
○不快感を感じている部位と主訴が直接的に関わるかどうかを冷静に客観的に、かつプロフェッショナルに判断をする必要がある。
○クライアントさんが不快の原因を教えてくださった場合、その部位のリリースは必ず行う。
ただしその順番については不快な部分=最初にリリースする部位 である必要はない。
改善が見られなければ解剖学的見地に基づき原因を探る。この時点で探すこと自体に無駄な時間を費やさない。
○不快や痛みの原因を探すためリリースするのは多くても2か所くらいにとどめる。
その部位と主訴との関連を探り、関連があることが実感できたのなら患部のリリースに数分から十分程度を費やし経過を見る。
○原因と考えられる部位は複数である可能性が高いので、一か所にとどまることなくリリース→立位でクライアントさんのフィードバックに基づいてやリリースの部位や所要時間を判断する。
ヨガインストラクターで、トレーニーの方がセッションを受けに来てくださいました。
リリースを数分したのちに立位になっていただくと、身体の変化について的確にコメントして下さるので痛みの部位の特定が円滑に行えました。
ご自身としては肩甲挙筋あたりに不快感があったそうですが、原因は別のところにありました。
神経の走行について、ある程度の知識があると便利です。
筋膜をリリースしてうまく結果がでず、痛みや神経的なしびれを感じる場合は神経管をリリースすることによりセッション時間内でうまく痛みの緩和が実現できます。
クライアントさんが協力的であることは必須です。
こうして考えると、やはりセッションの結果に大きく貢献してくださるのはクライアントさんの「気持ち」や「意気込み」「希望」であることがわかります。
あとは、自分(ワーカー側)が持つ道具をいかに使いこなすかに関わっているように思います。
(道具は多い必要はなく、一つが二つでも相当の効果が引き出せます)
ただし、ワーカー側が理論に基づき反復可能なセッションを行えることが前提です。
安定した技術はどの仕事にも絶対必要なものだと思います。
