2014年07月10日

てんかんと神経障害性疼痛

10年以上もお付き合いいただいているクライアントさんのセッション日でした。
毎月必ずおいでくださっているだけもありがたいのに、今日は亀戸天神船橋屋からあんみつのお土産を持参してくださいました(毎月ありがとうございます)。

クライアントさんとの会話で、「てんかん」の薬は頸椎症等の神経性疼痛に効能が認められていて、整形外科や内科で処方してもらえるという情報を得ました。
クライアントさんがてんかんの薬を処方されたと伺ったときには、至って元気なクライアントさんがてんかんの薬?と爆笑したのですが、改めて説明を聞いて納得しました。
というのは、てんかんの薬は筋肉のけいれんを止める作用があるというのです。
痛みを起こす「筋スパズム」は筋肉のけいれんであり、てんかんの薬が筋肉のけいれんを軽減するのであれば、当然ながら筋肉の痛み=けいれん=スパズムを抑制する作用があるはずです。

こうした情報から、痛みの構造が明確になってきます。
ヘルニアがあっても痛みを感じる方と感じない方がいます。
痛みと神経とは関わりがあると信じられてきましたが、生理学的には痛みは筋のけいれんから起こるものと理解され始めています。

これにより筋膜へのアプローチは疼痛を緩和させるのに適していることが説明できます。
小川氏が考案したエントリーポイントリリースなどはスパズムを取り除くための対処法で、これまでに慢性疾患と定義づけされる症状を取り除いてきました。
しかしながら、使用する側の好みもありますが、薬物療法を上手に取り入れることにより快適に生活ができるのであれば、むやみに薬を否定するのはもったいないと思いました。

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この記事へのコメント
ピラティスのお客様で SLE(全身エリトマトーデス)を患っていらっしゃる方がいます。(薬はリリカを服用。)どの部位でも可動域はちゃんととれているのですが、痛みは常にあるそうで、この種類の痛みの軽減に筋膜リリースが有効なのかどうかと、斎藤先生、小川先生のご意見を機会があればお聞きしたい、と思っていたところでした。コースではほとんど時間がなくてこういう質問が出来ないことを残念に思っていました。が、こういう形で先生方の経験や所見をお伺いでき幸いです。自分の進んでいる道がまちがってはいない、ということも再確認でき、勇気をいただきました。これからもご経験からの所見等、掲載を続けてくださいね。

また、斎藤先生ご考案のソマティカル ムーブメントの効果には驚いています。何がすごいって、そのシンプルさと即効性でしょうか。触察もそうですが、難しいことをシンプルでクリーンな手法に落とし込んでいるところが、オープンパスの素晴らしいところ、だと思っています。 
Posted by 佐藤 妙子 at 2014年07月11日 00:55
佐藤さん、

コメント嬉しく拝読しました。
経験をシェアしてくださりありがとうございます。

神経障害性疼痛には一般の消炎鎮痛剤が効かないようですね。

筋スパズムについてはファシャワークまたはインテグレーティブで詳しくお伝えできるかと思います。
現在ご利用いただいている(ありがとうございます!)ソマティクスは、今後も休まず研究を進めていきます。
シンプルで使いやすい、これが臨床において優先されるべき要素と考えています。
そのエッセンスをすぐに捉えて活かしてくださっているなんて感動です!!

今後もどうぞよろしくお願いいたします!
Posted by 瑞穂 at 2014年07月11日 22:21
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